スマートEXは、東海道・山陽・九州新幹線の指定席をスマホやPCから手軽に予約できる便利なサービスです。通常は予約時に座席表を使って希望の座席を選択できますが、場合によっては座席を指定できず困ってしまうことがあります。
本記事では、スマートEXで座席指定ができない主な原因と、その対処法を詳しく解説します。公式情報に基づき、原因ごとの具体的な解決策も紹介しますので、安心して新幹線の予約を行えるよう参考にしてください。
スマートEXの座席指定の仕組み
スマートEXでは、新幹線の予約時に座席表機能を利用して空席状況を確認しながら、号車や座席番号を指定できます。利用者は希望の列車を選んだ後、座席表を表示して窓側・通路側など好きな席を選択することが可能です。例えば、下の画像のように、スマートフォン上で座席配置図が表示され、空いている席に丸印が付き選択可能になっています。
スマートEXの公式サイトより引用
座席表では他の号車に切り替えて指定することもでき、特定の号車のみを指定して予約することも可能です。選択が終わったら「予約を続ける」をタップし、購入手続きへ進みます。
しかし、この座席指定機能には注意点があります。実際の予約操作との時間差により、座席表で選んだ席でもタイミングによっては予約確定できない場合があります。また、後述するシステムの利用時間帯や予約タイミングによっては座席表そのものが利用できないケースがあります。
スマートEXで座席指定ができない原因
スマートEXで「座席を指定できない」「座席選択の画面が表示されない」といった状況には、主に考えられる原因が3つあります。
原因1:予約受付開始前の事前申込では座席指定できない
スマートEXでは乗車日の1ヶ月前より前から予約申込を行うことが可能ですが、その期間に申し込んだ予約については座席を指定することができません。これに関して、スマートEXの公式サイトにも次のように掲載されています。
※乗車日1年前~1ヵ月前の発売では、シートマップのご利用は頂けません。仮の運行ダイヤからご希望の列車をお選びいただき、ご乗車日の1か月前の8:00以降に列車番号、発着時刻、座席番号を確定して、ご登録のメールアドレス宛にお知らせします。
スマートEXの公式サイトより引用
そして、乗車日1ヶ月前の発売開始日時に座席番号が自動的に確定され、登録メールアドレスへ座席番号が通知されます。確定までは予約一覧に「列車・座席未確定」と表示される仕組みです。つまり、予約開始前の早期申込では、希望する座席を自分で指定することはできず、発売日になってから座席が割り当てられることになります。
原因2:サービス利用時間外(深夜帯)は座席指定機能が利用できない
スマートEXの予約・変更操作には受付可能な時間帯が定められており、毎日23:30〜翌5:30頃はシステムメンテナンスのためサービスを利用できません。
この深夜帯には新規予約自体ができないだけでなく、シートマップによる座席選択も行えません。実際、JR東海の公式FAQでも「通常の予約可能時間は5:30~23:30」であり、23:30~5:30の間はシートマップが利用できないことが明記されています。
※24時間発売可能ですが、システムメンテナンス時は除きます。また、23:30~5:30の間はシートマップをご利用頂けません。翌5:30以降に確定した座席をご登録のメールアドレス宛にお知らせします。
スマートEXの公式サイトより引用
そのため、深夜に予約操作を試みても座席指定の画面が表示されなかったり、予約が完了しないケースがあります。要するに、深夜のメンテナンス時間帯にかかっている場合は座席指定ができず、予約操作自体を翌朝まで待つ必要があります。
原因3:繁忙期や残席が少ない場合は制限される
座席指定ができない三つ目の原因として、予約が集中する繁忙期や空席が残りわずかな場合にシートマップ機能が一時的に制限されることが挙げられます。
JR公式の説明によれば、お盆や年末年始など予約開始直後の時間帯はアクセスが集中し、座席表が表示されない場合があります。特に、指定席発売開始日直後は多くの人が一斉に予約するため、空席状況や座席表が「○/×」ではなく「有/-」といった簡易表示になり、細かな座席指定ができないことがあります。
また、残りの座席数がごく僅かな場合、システム上座席表を表示できず希望の席を選べない仕様になっています。これは、連席が取れない状況などで発生し、利用者が特定の座席を指定できないよう制限することで予約処理の公平性や安定性を保つためと考えられます。



スマートEXで座席指定ができないときの対処法
上記の原因に対しては、それぞれ適切な対処法を講じることで問題を解決できます。ここからはスマートEXで座席指定ができない場合の対処法を3つご紹介します。
方法1:発売開始後に座席を変更・指定する
乗車1ヶ月前より前に予約申込を行った場合、発売開始後に希望の座席に変更することが有効な対処法です。1年前予約では自分で座席を選べませんが、乗車日1ヶ月前の10時以降(指定席の一般発売開始後)であれば予約の変更操作によって座席位置を指定し直すことが可能です。
JR東海の案内でも「1年前予約では座席の指定はできません。…ご希望と異なる場合は、乗車日1ヵ月前の10:00以降に変更してください」と明記されています。具体的には、発売開始後にスマートEXの予約確認画面から該当予約を選び、座席変更操作を行います。
これにより、自動割当てされた座席を自分の希望する空席に変更することができます。もし確保できなかった場合でも、発売開始後であれば一旦予約を取り直すことも検討しましょう。早期申込を活用しつつも、発売開始後に自分で座席を指定し直すことで、希望の席を確保できる可能性が高まります。
方法2:深夜のメンテ時間帯を避けて予約手続きを行う
原因2への対処法はシンプルで、サービス受付時間内に予約することです。スマートEXの利用可能時間は原則5:30~23:30です。深夜帯(23:30~翌5:30)はシステムが停止していますので、この時間を避けて予約手続きを行ってください。
例えば、どうしても深夜に予約準備をしたい場合は、発券する列車や席をあらかじめ調べておき、翌朝5:30以降になったら速やかに予約操作を行うと良いでしょう。特に人気の列車では発売開始直後に満席になるケースもあるため、予約開始日の深夜は避けて、サービスが再開する朝5:30以降にすぐ予約を実行することが大切です。
また、万一深夜帯に予約申込だけ行った場合でも(システム上申込が受け付けられる場合)、座席の確定は翌朝5:30以降となり自分では選べないので、やはり時間になったら確認し必要に応じて座席変更を行うようにしましょう。基本的にはスマートEXのサービス時間に合わせて計画的に予約することで、座席指定できないといった問題を防げます。
方法3:繁忙期・残席僅少時は「席が離れても良い」を活用し柔軟に予約する
予約が集中していたり残席が少ないため座席指定ができない場合には、いくつか工夫できる対処法があります。まず、複数名で予約する際に連席が確保できない場合は、スマートEXの予約画面で「席が離れても良い」にチェックを入れて再検索・予約を試みる方法があります。
JR公式の予約ガイドでも案内されているとおり、「空席が少なく予約人数分の席を選択できない場合」はこのチェックボックスを入れることで予約できる場合があります。
ただし、この操作では座席の指定はできず自動で席が割り当てられる点に注意が必要です。離れた席でも構わないから予約自体を完了させたいときには有効な方法でしょう。
また、繁忙期でアクセス集中によりシートマップが表示されない場合は、時間を少しおいて再度試すことも有効です。JR東海も「つながりづらい場合には、時間をおいてお試しください」と案内しています。発売直後の10~10時半頃を避け、少し時間をずらすことで座席表が表示され、希望席を選べることがあります。
さらに、どうしても希望の列車で隣同士の席を取りたい場合、比較的空席のある別の時間帯や列車を検討することも一つの手です。例えばピークを避けた時間の列車に変更すれば、座席指定が可能になりやすいでしょう。総じて、混雑時には柔軟な姿勢で予約を進めることが大切です。状況に応じて自動割当てを許容したり、時間帯・列車を変更することで、結果的にスムーズに指定席を確保できる可能性が高まります。
まずは対処法を実行しよう
スマートEXで座席指定ができない場合の原因と対処法について、主なポイントをまとめます。
※ シートマップが出ない場合は、発売後に再操作・時間帯変更・「席が離れても良い」等で柔軟に対応しましょう。
項目 | 要旨 | 解説 | 参考 |
---|---|---|---|
予約タイミングの問題 | 発売前は座席指定不可。 |
乗車日よりかなり早い時期(〜1か月以上前)の事前申込は座席指定不可。 対処:発売開始後に座席変更操作で希望席を指定。 |
faq.expy.jp / smart-ex.jp |
サービス時間の問題 | 23:30〜5:30不可。 |
23:30〜5:30はシステムメンテ時間帯のため予約・変更不可(座席指定も不可)。 対処:サービス時間内に操作し、深夜帯は避ける。 |
smart-ex.jp |
座席状況・アクセスの問題 | 繁忙期はマップ不表示。 |
繁忙期や残席僅少のときはシートマップが表示されず指定できない場合がある。 対処:「席が離れても良い」を利用して確保/時間帯をずらして再試行。 |
faq.expy.jp / smart-ex.jp |
以上のように、スマートEXで座席指定ができない背景には明確な理由があり、それぞれに適した対処法があります。JR公式の情報に基づいて対策をとれば、たとえ最初は希望通りに座席指定ができなくても最終的に目的の指定席を確保できる可能性が高まります。新幹線の旅を安心して計画できるよう、
本記事で解説したポイントを参考にスマートEXを上手に活用してください。快適な旅になりますよう願っています。
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