新幹線の旅の楽しみとして人気の「すごい固いアイス」は、現在どこで買えるのでしょうか?
かつて東海道新幹線のワゴン販売で提供され、スプーンが刺さらないほど極めて固いことで知られるこのアイスクリーム。2023年10月末に東海道新幹線でワゴン販売が終了した際には、「もうあのアイスが食べられないのか?」と嘆く声も上がりました。
しかし、ご安心ください。JR東海はワゴン販売終了に合わせて主要駅ホームに専用自動販売機を設置し、「シンカンセンスゴイカタイアイス」を引き続き購入できるようにしました。本記事では、「新幹線のすごい固いアイスはどこで買える?」という問いについて言及していますので参考にしてみてください。
新幹線のすごい固いアイスとは?
「新幹線のすごい固いアイス」とは、東海道新幹線の車内限定で販売されていたスジャータ製の超硬アイスクリームの通称です。正式名称は「スジャータ スーパープレミアムアイスクリーム」ですが、その名の通りスプーンが入らないほどカチコチに凍っているため、ネット上で「シンカンセンスゴイカタイアイス」という愛称が広まりました。

JR東海パッセンジャーズも近年ではパッケージにこの愛称を用いるようになり、今では公式の商品名として定着しています。製造元はメイトーで知られるスジャータめいらくグループで、高い乳脂肪分と空気含有量の少ない濃厚アイスを品質保持のためドライアイスで低温管理していたため、買ってすぐは硬くて食べられないことが話題となりました。新幹線の移動中に少しずつ溶けて食べ頃になる過程も含めて”旅の醍醐味”と感じるファンが多く、長年愛されている新幹線名物スイーツです。
新幹線のすごい固いアイスの値段はいくら?
新幹線アイスの値段は1個あたり約350~450円程度です。基本のバニラ味で約350~360円前後、その他のフレーバー(チョコレート・ストロベリー等)は400円前後、期間限定フレーバーは450円程度で販売されています。例えば2025年時点の価格は、バニラ360円、ベルギーチョコレート420円、ストロベリー400円、期間限定シャインマスカット450円でした。
これはグリーン車内のモバイルオーダーでの価格とも同等です。なお、東海道新幹線以外の路線でも販売されているスジャータアイス(東北・上越新幹線等の車内販売)も同程度の価格帯となっています。内容量は120ml入りで、カップとプラスチックスプーンが付属します。
ワゴン販売時代から大きな値上がりはなく、おおむね350円前後という手頃な値段でプレミアム感のある濃厚アイスが楽しめる点も人気の理由です。
新幹線のすごい固いアイスはどこで買える?
新幹線アイスは現在、車内販売以外にも各種方法で購入可能です。 2023年10月に東海道新幹線(東京~新大阪間)のワゴン販売サービスが終了しましたが、代替策として主要駅ホームへの自動販売機常設が発表されました。
JR東海は全ての「のぞみ」停車駅(東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪の6駅)の新幹線ホーム上に専用アイス自販機を合計21台設置し、ワゴン販売で人気だったスジャータの「固いアイス」を引き続き提供しています。このため、「もうシンカンセンスゴイカタイアイスは食べられないのか?」と悲しんでいたファンの方も、新幹線の駅に行けば引き続き購入可能となっています。
さらに、東海道新幹線のグリーン車ではモバイルオーダーによる車内販売が継続中で、座席のQRコードから注文すれば従来通りパーサーが席までアイスを届けてくれます。東北・上越・北陸新幹線などJR東日本エリアの新幹線では2025年現在もワゴンによる車内販売が続いており、同様のスジャータアイスを引き続き購入できます。
つまり、東海道新幹線以外では従来通り車内販売でも買えますし、東海道新幹線についてもホーム上の自販機や一部駅の売店で購入できるようになったのです。このように、新幹線のすごい固いアイスは車内・駅構内・ネット通販など複数の入手ルートが用意されています。次章では特に東京駅や新大阪駅での購入可否について見てみましょう。
なお、ネットでも販売しているケースもあるので、気になる人はチェックしてみてください。
東京駅や新大阪駅でも買えるのか?
東京駅や新大阪駅でも、新幹線の固いアイスを購入できます。 東京駅では東海道新幹線ホーム(14番線~19番線)に複数のアイス自販機が設置されており、例えば18・19番線ホームでは2号車付近・9号車付近・14号車付近など計3台の自販機でアイスを販売しています。
さらに、東京駅18・19番線ホームにはデリカステーション(JR東海系の売店)があり、ここでもスジャータのアイスクリームを購入可能です。その売店はのぞみ号始発の早朝6時から夜21時30分まで営業しており、レジ横の小型冷凍ケースにアイスが陳列されています。
ただし、新幹線ホームの店舗に行くには新幹線乗車券または入場券が必要になるので注意しましょう。
一方、新大阪駅でも新幹線ホーム上に専用アイス自販機が設置されています。新大阪駅では23・24番線ホーム(東京方面行き)に2台(3号車付近・10号車付近)、27番線ホームに2台(5号車付近・12号車付近)のアイス自販機があり、いつでも硬いアイスを購入できます。
新大阪駅構内の売店については、JR西日本エリアですがJR東海リテイリング系のショップ「PLUSTA新大阪」があり、こちらでもアイスクリーム(スジャータ製)を取り扱っています。
車内販売以外の購入場所
ワゴンによる車内販売以外でこの「すごい固いアイス」を手に入れる方法は主に3つあります。これから、新幹線の車内販売以外で購入できる場所を3つ紹介します。 ニーズに合わせてご利用ください。
その1:駅ホームのアイス自動販売機
最も手軽なのは、新幹線駅ホーム上に設置された専用アイス自動販売機で購入する方法です。 JR東海は東海道新幹線の全「のぞみ」停車駅にアイス自販機を2023年末までに合計21台設置しました。
各駅とも上下線ホームに複数台ずつ配置されており、例えば東京駅では14・15番線ホームと16・17番線ホーム、18・19番線ホームのそれぞれに計6台(各ホーム2台程度)あります。品川駅も下りホーム(23・24番線)に3台、自動販売機コーナー(南乗換改札コンコース)に1台といった具合に、駅構内の目立つ場所に設置されています。
新横浜、名古屋、京都、新大阪の各駅でも同様にホーム上で「スジャータアイスクリーム」の自販機を見つけることができます。自販機は現金非対応で交通系ICカードやクレジットカード・QRコード決済のみ利用可能なので、小銭がなくても購入できて便利です。
その2:駅構内の売店
もう一つの方法は、新幹線駅構内の売店で購入する方法です。 東海道新幹線沿線では、JR東海系のキオスク(売店)である「デリカステーション」や「プラスター(PLUSTA)」にてスジャータのカップアイスを販売している店舗があります。
東京駅では18・19番線ホームのデリカステーションが該当し、こちらは古くから新幹線アイス販売スポットとして有名です。ホームの7号車付近に位置するこの売店では、新幹線の始発が出る早朝から営業し、訪れれば確実にバニラ味など定番の固いアイスを買うことができます。
実際に、東京駅の売店で購入した方の報告によれば、「列車内のアイスはカチコチで購入直後は10分ほど手が出ないが、ホームの売店で買うと硬さは普通で、すぐスプーンが刺さった」とのことで、売店では通常の冷凍ケースで保管されているため車内よりやや柔らかめの状態で提供されるようです。
列車で食べるときのカチカチぶりを味わいたい方は少し時間を置くか、ドライアイスで冷やすなど工夫すると良いでしょう。
その3:ネット通販や市販店
最後に、駅に行かなくても入手できる方法として、ネット通販や市販店で購入する方法があります。 現在、JR東海公式の通販サイト「JR東海リテイリング・プラス オンラインショップ(JR-PLUS)」にて、この新幹線アイスの詰め合わせセットが販売されています。
バニラやピスタチオ、モカ、ストロベリーなど複数の味を組み合わせた6個入り・11個入りのセット商品があり、価格は例えばバニラ11個セットで税込5,230円(送料込・1個あたり約476円)などとなっています。JR-PLUS以外にも、Yahoo!ショッピングや楽天市場のJR公式ショップで取り扱いがあり、同様のアイスセットを購入可能です。
製造元のスジャータめいらく公式オンラインショップでは取り扱いが無いため、ネットで購入できるのはこれらJR系ショップと提携ECサイトに限られます。通販で届くアイスは発泡スチロールなどに入れられドライアイスで冷凍状態が保たれて届くので、自宅でも“カチカチ”の状態を再現できます。公式通販を利用すれば、遠方に居ても新幹線アイスを味わえるので便利です。
新幹線以外でも購入可能!
新幹線の「すごい固いアイス」は、そのユニークな硬さから生まれた愛称が公式にも使われるほど人気のアイスクリームです。東海道新幹線のワゴン販売終了後も、主要駅ホームの自動販売機や駅構内の売店、そして公式オンラインショップや一部店舗で購入可能となっており、引き続き多くのファンがその味を楽しんでいます。
東京駅・新大阪駅をはじめとする停車駅では専用の自販機が稼働し、グリーン車利用者向けにはモバイルオーダーも継続されています。価格は1個あたり約360円前後と手頃で、バニラやチョコ、季節限定フレーバーまで用意されています。
通販を利用すれば自宅でも味わえますが、「やはり新幹線車内で食べるからこそ美味しい」との声もある通り、旅のお供として車窓を眺めながら頂く体験は格別でしょう。ぜひご自身のスタイルで、この新幹線名物のプレミアムアイスを堪能してみてください。
参考文献 📚(出典)
- 【1】 毎日放送/TBSニュース DIG「〖東海道新幹線〗ワゴン販売終了も朗報!のぞみ停車駅にアイス自販機常設へ…」(2023年10月12日)newsdig.tbs.co.jpnewsdig.tbs.co.jp
- 【2】 スジャータめいらく公式FAQ「よくあるご質問<自販機アイスクリーム(新幹線)>」(2024年)sujahta.co.jpsujahta.co.jp
- 【3】 Lmaga.jp「シンカンセンスゴイカタイアイス、幻の固さは再現できるのか?」(2023年11月8日)lmaga.jplmaga.jp
- 【4】 新幹線予約ガイド「新幹線で人気だったスジャータアイスクリームを手に入れる方法」(最終更新2025年6月28日)shinkansen-yoyaku.comshinkansen-yoyaku.com
- 【5】 まちアトBlog「新幹線アイスはどこに売ってる?場所と価格を教えます【東京・品川・新横浜 編】」(2025年5月更新)machi-ato.commachi-ato.com
- 【6】 全国混雑情報館「シンカンセンスゴイカタイアイスはどこで買える?東京~新大阪の自販機の場所を紹介!」(2025年3月18日)konzatsuzenkoku.comkonzatsuzenkoku.com
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