新幹線のぞみで4号車を避けるべき3つの理由|何号車に乗るのがベスト?

新幹線のぞみで4号車を避けるべき3つの理由|何号車に乗るのがベスト?

新幹線「のぞみ」は移動時間を快適に過ごせる人気の高速列車ですが、座る号車の選び方次第でその快適さは大きく変わります。実はビジネス利用者の間で「4号車」は騒音や混雑の点で敬遠される車両です。

本記事では、のぞみで4号車を避けるべき3つの理由と、代わりに静かで快適に過ごせるおすすめの号車を詳しく解説します。次回の新幹線移動で「どの号車に座るか」を選ぶ際の参考にしてください。

目次

新幹線のぞみで4号車を避けるべき3つの理由

「のぞみ」の4号車は指定席ですが、以下の3つの点から快適さに欠けるリスクが高いとされています。これからその理由を順に説明します。

理由1:自由席に隣接しており騒がしく混雑しやすい

4号車は1〜3号車の自由席車両に隣接しており、周囲が騒がしくなりがちです。 特に繁忙期には自由席に座れない乗客がデッキや通路に立ち、4号車内まで人があふれるケースがあります。

実際、JR東日本も「自由席が乗り切れない混雑時には、指定席車両のデッキ・通路へ案内する場合がある」と公式に説明しています。隣接する4号車はその影響をまともに受けやすく、立ち客の出入りや通路の往来が絶えず落ち着かない雰囲気になってしまいます。

ビジネス出張などで「移動中に静かに過ごしたい」という方にとって、この状況は大きなストレスです。自由席から溢れた乗客が頻繁にデッキを行き来し、携帯通話のために出入口付近で話す声が漏れてくることもあります。「指定席なのに4号車は騒がしい」と指摘する声もあり、静かに休みたい場合には4号車は避けるべきと言えるでしょう。

理由2:主要駅の階段・エスカレーターから遠く移動が大変

4号車の停車位置は、多くの駅で改札や乗換口から遠い端の方に位置します。 東海道新幹線のホームでは、東京・名古屋・新大阪など主要駅のエスカレーターや階段は中ほどの車両付近に設置されていることが多く、4号車付近には少ないのが実情です。

新幹線予約ガイドでは「4号車はエスカレーターが遠いからか意外と空いている」とも指摘されています。つまり、4号車に乗ると、ホームで乗降する際に長い距離を歩く必要があり、重い荷物を持っている場合や乗換時間が短い場合には大きな負担となります。

例えば品川駅では自由席側の3号車付近に改札階への階段・エスカレーターがあり、4号車からはそこまで歩かなければなりません。名古屋駅でもホーム中程の6号車や12号車付近に連絡口が集中しており、4号車は端に近い位置です。15・16号車のような編成端ほどではないにせよ、4号車は「ちょっと遠い」位置になる駅が多いのです。

そのため、移動の効率を重視するなら4号車は避け、エスカレーター至近の車両を選ぶ方がスムーズに乗降できます。

理由3:車内設備(トイレ等)の利便性が低い

4号車にはトイレや洗面台が設置されておらず、車内設備の面でやや不便です。 東海道・山陽新幹線N700系では、奇数番号の車両にのみトイレ・洗面所が配置されています。実際、座席表のデータによればトイレは1・3・5・7・9・11・13・15号車の東京寄りに設置されており、4号車にはありません 。

そのため、4号車の乗客が用を足すには隣の3号車か5号車まで移動しなければなりません。

この移動も、自由席で混雑する3号車側のトイレだと列ができている場合があり厄介です。反対方向の5号車まで行く手もありますが、いずれにせよ席を立って車両間を移動する手間が生じます。過去には4号車付近に喫煙ルームがあったためタバコの煙臭が漂う懸念も指摘されていましたが、

2020年代に入り新幹線は全席禁煙化され喫煙ルームも廃止済みです。とはいえ、設備面で見ると、4号車は他の号車に比べて恩恵が少ないのは事実です。トイレや多目的室が近くにない分、長時間乗車には適していないでしょう。

新幹線のぞみは何号車に乗るのがベストなのか?

静かで快適なのぞみの旅を実現するためには、自由席車両から離れた中央寄りの指定席車両を選ぶのがベストです。結論として、多くの出張経験者がおすすめするのは「7号車」および「13号車(または14号車)」です。それぞれ理由を順に説明します。

まず 7号車 は、ビジネス利用者に人気の「S Work車両」です。7号車ではモバイル端末での作業や通話スペースの利用がしやすいよう配慮されており、一人客向けに静かな環境が保たれています。実際、この車両はグループ旅行客が少なく車内が落ち着いている傾向があります。

加えて編成のちょうど中ほどに位置するため、東京・新大阪など主要駅のエスカレーターに近く乗降の利便性も高いのが利点です。仕事の続きをしたい出張者や移動時間を有効活用したい方には、静粛性と利便性を兼ね備えた7号車が最適な選択と言えるでしょう。

次に 13号車 です。13号車は指定席エリアの後方ブロック(11〜16号車)の中ほどにあり、自由席から最も離れた車両の一つです。車内が比較的空いていて静かな「穴場」として知られており、その理由は「自由席から遠く騒がしくない」「デッキやトイレへの人の往来が少ない」ことにあります。

実際、出張族の中には「7号車が満席で取れない場合は13号車を狙う」という人もいます。ただし13号車・14号車付近は駅によってはエスカレーターから遠い場合もあります。しかしそれを差し引いても、静かに過ごすことを最優先するならば13号車は有力な候補です。グリーン車ほど費用をかけずとも、落ち着いた空間で移動したい方に適しています。

静寂を大事にするなら避けた方が良い

新幹線「のぞみ」で快適に過ごすためには、避けるべき車両と選ぶべき車両を押さえておくことが肝心です。4号車を避けるべき理由は、「自由席隣接による騒音・混雑」「駅での移動距離の長さ」「設備面の不便さ」の3点に集約できます。

とりわけ、静粛性を求めるなら4号車は選ばない方が無難です。その代わりに、中央寄りの指定席車両を選ぶことで、静かな環境とスムーズな乗降の両方を手にできます。座席予約の際は以上のポイントを参考にして、ぜひ快適な旅を実現してください。

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次