ジェットスターで手荷物検査にひっかかった原因と対処法【保存版】

ジェットスターで手荷物検査にひっかかった原因と対処法【保存版】

LCCで人気のジェットスターは機内持ち込み手荷物の検査が特に厳しい航空会社です。7kgという厳しい重量制限や手荷物のサイズチェックにひっかかると、思わぬ追加料金やトラブルにつながります。

本記事では、ジェットスターでの手荷物検査の流れ、検査にひっかかる原因と対処法、そしてスムーズに手荷物検査を通過するための注意点を解説します。

目次

ジェットスターで手荷物検査の流れ

ジェットスターに搭乗する際の手荷物検査は、大きく3つの段階に分かれます。ここでは搭乗当日の一般的な流れを確認しましょう。

ジェットスター 搭乗の流れ チェックイン/保安検査/搭乗ゲート

※ 特に手荷物制限は厳格。計量オーバー時は追加料金となるため、事前準備が重要です。

工程 目安 解説 参考
チェックイン(搭乗手続き) 出発2時間前〜締切30分前 空港カウンター/自動チェックイン機で手続き。受託手荷物はここで預け、機内持込は重量・サイズ計測あり。オンライン済でも保安検査や搭乗口で再計測される場合がある。 [ジェットスター公式]
保安検査場(セキュリティチェック) 発車時刻の約20〜40分前 搭乗券を提示してX線検査。国内線は飲料持込可だが、国際線は100ml超液体禁止(成田空港公式)。危険物・制限品は没収対象。検査済みタグが手荷物に付与される。 成田空港公式
搭乗ゲート(搭乗口) 出発25〜15分前 搭乗直前に手荷物最終チェック。オーバーは追加料金+受託へ回される。国内線ではゲートでの追加料金が最も割高。許可済手荷物にはタグ付与、搭乗券スキャンで乗機。 All About

ジェットスターで手荷物検査にひっかかった原因

ジェットスターの手荷物検査で引っかかる主な原因は、大きく3つあります。

ここでは原因をそれぞれ解説します。

原因1: 機内持ち込み手荷物の重量オーバー

結論として、機内持ち込み手荷物が規定の重量を超えると確実に検査で引っかかります

公式サイトによれば、ジェットスターではエコノミークラスの場合、機内持ち込み手荷物は1人あたり合計7kgまでと厳しく定められています。

持ち込み可能なのはキャリーバッグなど大型手荷物1個とハンドバッグなど小型手回り品1個の計2個、合計7kgまでです。この7kg制限は他のLCCや大手航空会社と比べても厳しいため、不用意に荷物を詰め込むとオーバーしやすい点に注意が必要です。

実際、計測時に7kgを1gでも超えればアウトとなり、その場で追加料金支払いが発生します。格安で旅したいLCC利用者にとって、重量オーバーによる出費は大きな痛手となるでしょう。

原因2: 手荷物サイズ・個数の規定超過

規定サイズを超えるスーツケースや許可個数を超える手荷物も検査で問題になります。ジェットスターの機内持ち込み手荷物のサイズ上限は高さ56cm×幅36cm×奥行23cmまでと定められています。

手荷物サイズ

この計測にはキャスターやハンドル部分も含まれるため、見落としがちな取っ手や車輪も入れて三辺合計が115cm程度になるか確認が必要です。

また、持ち込み手荷物の個数は先述のとおり合計2個までであり、例えばキャリーケース1つとリュックサック1つを持っている場合、リュックを「手回り品」として持ち込むのは不可です。

リュックサックは小型ハンドバッグ等とは見なされず主たる手荷物扱いとなるため、キャリーケース+リュックの組み合わせはNGで、どちらかを預ける必要があります。サイズオーバーの荷物や3個以上の手荷物を持ち込もうとすれば、保安検査や搭乗口で確実に発見され追加対応を求められるでしょう。

原因3: 禁止品の持ち込み

機内持ち込み禁止の物品を手荷物に入れていた場合も検査で引っかかる大きな原因です

空港の保安検査では航空法や国際ルールで定められた危険物・禁止物の持ち込みが厳重にチェックされます。代表的な例として、刃物類(ハサミ、ナイフ、カッターなど)や花火・クラッカー等の爆発物、ガスボンベ・スプレー缶・ライター等の引火性物質は機内持ち込みできません。

これらは手荷物内に入れていると保安検査場で没収対象となり、その場で放棄しなければなりません。特に国際線では液体物の制限に要注意です。100mlを超える容器に入った液体は国際線機内への持ち込みが禁止されており、100mlを超える香水や飲料、化粧水などは保安検査で確実に引っかかります。

国際線ではこれら液体は1個100ml以下の容器に小分けし、1リットル以下の透明ジッパー袋に入れるルールがあるため、対応していないと没収されてしまいます。加えて、リチウム電池を内蔵するモバイルバッテリー類はワット時定格量が一定以上のものは機内持ち込み不可になるなど細かな制限があります。

こうした禁止品の存在により保安検査で足止めを食らうケースもジェットスターに限らず起こり得るので、事前に持ち込みNG品は荷物から除外しておくことが肝心です。

ジェットスターで手荷物検査にひっかかった時の対処法

万が一、ジェットスターで手荷物検査に引っかかってしまった場合でも、適切に対処すれば大事に至りません。ここからは、検査にひっかかった際に取るべき対処法を3つ紹介します。

方法1: その場で追加料金を支払い手荷物を預ける

確実な対処法は超過した手荷物をその場で預け入れ手荷物に変更し、追加料金を支払う方法です

搭乗手続き時または搭乗ゲートで手荷物の重量オーバー・サイズ超過が判明した場合、ジェットスターでは機内への持ち込みを認めず貨物室に預ける対応となります。

その際には、超過分の料金支払いが必要です。例えばジェットスター国内線の場合、搭乗ゲートで重量超過手荷物を預ける際の追加料金は約5,500円(~15kgまで)と高額設定です(2025年2月時点)。

空港カウンターで事前に預ければ約4,600円(~15kg)で済むところ、ゲートではさらに割高になるため痛い出費となります。このように費用はかさみますが、安全のため規定を超えた荷物は機内に持ち込めないので、スタッフの指示に従い速やかに追加料金を支払って預けるのが賢明です。

時間ギリギリで支払いを渋っていると最悪の場合搭乗拒否となる恐れもあります。素直に手続きを済ませ、気持ちを切り替えて搭乗しましょう。

方法2: その場で荷物を再整理・減量する

ケースによっては、手荷物をその場で再パッキングして規定内に収めることで検査をクリアできる場合もあります。搭乗前の計量で重量がオーバーしていた場合、荷物の一部を取り出して身につけたり、ポケットに入れるなどして一時的に重量を減らす裏技があります。

例えば、重たい上着や靴は身に着けて計量し、バッテリーや充電器、書籍など小型で重い物はポケットに移すといった方法です。実際にチェックイン前に着込める服は着込み、重い小物類はポケットや別のバッグに分散させることで手荷物重量を7kg未満に調整したという旅行者の声もあります。

また、手荷物の個数オーバーで指摘された場合は、小さいバッグを大きなバッグの中に入れ込んで個数を減らすといった対処も有効です。ただし、重量・サイズともに厳密にチェックされている場合や、大幅にオーバーしている場合はその場での軽量化では対応しきれないため、無理せず方法1のように預け直す決断も重要です。

方法3: 持ち込み禁止品を除去・破棄する

保安検査場で危険物や液体物など禁止品が見つかった場合は、その指示に従って該当物品をその場で除去することが必要です。刃物類や工具など明らかな危険物は持ち込もうとした時点で即没収となります。

液体物の場合、国際線で100mlを超える飲み物や化粧品が見つかった場合には、保安検査場に設置された廃棄BOXに捨てるよう求められます。実際、100mlを超える液体物は保安検査場で放棄しなければなりません

どうしても捨てたくない高価品の場合、一旦保安検査場から退出して受託手荷物に入れ直すか、空港の宅配カウンターから自宅へ郵送する方法もあります。

けれども、そのための時間がないケースがほとんどなので、基本的には諦めて廃棄するのが現実的な対応です。またライターやモバイルバッテリーなど航空会社によって扱いが分かれる品目について指摘を受けた場合も、スタッフの案内に従ってください。

必要に応じて預け荷物から取り出す・移し替える処置を指示されることもあります。いずれにせよ禁止品が原因で引っかかった場合は、指示通り速やかに除去対応することで問題を解消できます。

ジェットスターで手荷物検査を通過するための注意点

最後に、ジェットスターで手荷物検査をスムーズに通過するために押さえておきたいポイントを3つご紹介します。事前の準備と心構えで、検査に引っかかるリスクを大幅に減らせます。

注意1: 手荷物の重さ・サイズを事前にチェックして余裕を持たせる

検査に引っかからないための基本は、出発前に手荷物の重量とサイズを測定し、規定内に収めておくことです。自宅で荷造りしたら家庭用の体重計や手荷物用の吊り下げスケールでバッグごと計量し、7kgギリギリではなく6.5kg程度までに抑えておくと安心です。

荷物の重さにはバッグ本体の重量も含まれるため、軽量スーツケースやリュックを選ぶのも有効でしょう。同様にサイズもメジャーで測定し、三辺が56×36×23cm以内か確認します。この際、キャスターやハンドルの突起部分まで含めて測ることを忘れないでください。

市販の機内持ち込みサイズ測定枠(ゲージ)が空港に設置されていますが、空港で慌てて詰め替えることがないよう事前に自宅でシミュレーションしておきましょう。少しでも不安がある場合は、素直に一部荷物を減らしたり預け荷物に回す決断も必要です。「念のため」で増えがちな荷物を見直し、必要最低限にとどめるミニマムな荷造りを心がければ検査通過の確率はぐっと上がります。

注意2: オプションや有料受託手荷物を活用する

荷物がどうしても多くなってしまう場合は、事前にジェットスターの手荷物オプションを活用しておくことが賢明です。ジェットスターには機内持ち込みを+7kg(合計14kgまで)増やせる「機内持込手荷物プラス7kg」オプションや、15kg以上の受託手荷物を預けられる有料サービスがあります。

こうした追加手荷物許容量は予約時に前もって購入するのが最も割安で、予約後や空港カウンターで追加すると料金が割高になります。

実際、受託手荷物料金は事前購入と当日空港支払いでは大きな差があります。旅行前に自分の荷物量を見極め、少しでも7kgを超えそうなら最初から受託手荷物を追加購入するか、プラス7kgオプションを予約段階で付けておくと安心です。

注意3: 持ち込み禁止物を入れない・国際線の液体ルールを守る

基本的なことですが、機内に持ち込めない物を手荷物に入れないよう十分注意することも検査通過の重要ポイントです。特に初めて飛行機に乗る方や久々に国際線に乗る方は、意図せず禁止品を荷物に入れてしまわないよう事前に確認しましょう。

刃物や工具類、火薬・花火類、缶やスプレーに入った可燃性ガス・塗料、さらに大型バッテリーやモバイルバッテリー(リチウム電池)など、機内持ち込みできないものは予めスーツケースに入れて預けるか、旅行そのものに持って行かない判断が必要です。

国内線では制限のない液体物も、国際線では前述のように100mlを超える液体は持ち込めないため注意してください。海外旅行に出発する前に、自宅で荷物を準備する段階で液体物や尖った物が手荷物に紛れ込んでいないかチェックし、該当するものは受託手荷物に移す・自宅に置いていくなどの対応をしましょう。

事前にルールを確認しよう

ジェットスターの手荷物検査で引っかかる主な原因と対処法、そして事前の注意点について解説しました。ポイントをまとめると、「7kg」「2個」「56×36×23cm」という制限を守り、禁止物を入れないことが肝心です。LCCであるジェットスターは運賃が安い反面、手荷物ルールが非常に厳格であり、違反すれば追加料金という形でコストが発生します。

しかし、事前にルールを理解し準備しておけば、追加料金を取られたり没収されたりするリスクは大幅に減らせます。旅行前に荷物の総重量とサイズを測定し、不安な場合はオプション購入や荷物の取捨選択で調整しましょう。

また、国際線の場合は液体物の制限や危険物の規制を再確認しておくことも忘れずに。ジェットスターをはじめ航空会社各社の公式サイトには持ち込み手荷物の条件や制限品目が詳しく掲載されていますので、最新情報を必ずチェックしてください。本記事の内容を参考に準備を万全にして、ジェットスターでの快適かつスムーズな空の旅をお楽しみください。

参考文献

  1. ジェットスター公式サイト「機内持込手荷物」 (https://www.jetstar.com/jp/ja/flights/baggage/carry-on-baggage) (2025-09-05閲覧)
  2. 成田国際空港公式サイト「国際線での液体物の持ち込み制限について」 (https://www.narita-airport.jp/ja/airportguide/security/liquid/) (2025-09-05閲覧)
  3. All About「ジェットスターの手荷物で注意すべきこと&追加料金について」 (更新日: 2025年02月18日) (https://allabout.co.jp/gm/gc/469990/) (2025-09-05閲覧)
  4. BuckyBlog「ジェットスターで手荷物がひっかかったらどうなる?裏ワザを大公開!」 (公開日: 2024年07月05日) (https://bucky-blog.com/jetstar%E2%80%90baggage-passed/) (2025-09-05閲覧)
  5. ずっきーの台湾生活「【ジェットスター】成田空港で手荷物は計られる?超過はバレない?」 (公開日: 2024年11月01日) (https://zukkytaiwan.com/luggages-jetster-narita/) (2025-09-05閲覧)
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