モバイルSuicaでは決済するごとにJREポイントが貯まります。1ポイント1円の価値があり、Suicaのチャージに加えて連携している店舗での買い物にも利用できます。電車を中心とする交通インフラを頻繁に利用する人たちにとっては、是非とも貯めておきたいサービスであると言えるでしょう。
しかしながら、JREポイントを貯めようとしているのに、うまくいかずに困っている人たちもいるかもしれません。この記事では、モバイルSuicaのJREポイントが貯まらない原因と対処法について解説しています。ポイントで節約しながら賢く生きたい人たちは参考にしてみてください。
モバイルSuicaでJREポイントが貯まる仕組み
そもそもモバイルSuicaでJREポイントが貯まるのは、どのような仕組みになっているのでしょうか?
結論から言えば、JR東日本の鉄道に乗車したり、JREと連携している店舗で買い物したりする際に、モバイルSuicaで決済するとポイントが貯まる仕組みになっています。具体的には、次のような条件でポイントを取得できます。
決済先 | ポイント付与条件 |
---|---|
鉄道の乗車 | 50円で1ポイント |
JREが契約しているショップ | 100円で1ポイント |
なお、カードタイプのSuicaは鉄道に乗車しても200円で1ポイントしか還元されません。モバイルSuicaと比較して、4倍もの差があるのは驚きですよね。JR東日本としてもSuicaをモバイルに移行させる狙いがあると考えられます。
モバイルSuicaのJREポイントが貯まらない原因
しかし、モバイルSuicaを購入して鉄道やショップで利用しているのにJREポイント貯まらなくて「おかしい」と思っている人たちもいるはずです。ここでは、その原因を4つの具体的なケースを想定して考察していきます。
原因1 JREの登録を済ませていない
第1に、そもそもモバイルSuicaをJRE POINTのサイトに登録してないことが原因であると考えられます。
実のところ、モバイルSuicaを登録しただけではJREポイントは貯まりません。JRE POINTの会員登録を完了して、自分が使っているモバイルSuicaのIDを紐づける必要があります。具体的な登録手順に関してはJRE POINTの公式サイトに記載されているので、以下のリンクを参照してください。
せっかくモバイルSuicaを利用しているのにサイトの登録を実行していなかっただけで、チリが積もって何十万円も損をしたなんてことも起こりえます。まずはJRE POINTの公式サイトにアクセスしてみましょう。
原因2 JR東日本以外の鉄道を利用している
第2に、JR東日本以外の鉄道でモバイルSuicaを使っていることが原因かもしれません。
SuicaはあくまでもJR東日本が管轄する交通系ICカードです。それに付随するJREもJR東日本のサービスであるため、東京メトロなどの別な鉄道会社を利用してもポイントは貯まらないのです。
利用者からすれば同じ電車ですからモバイルSuicaで決済すればポイントが貯まるように思うかもしれませんが、あくまでJR東日本の管轄にある駅での決済が条件であることを忘れないでください。
なお、JR東日本が契約している店舗以外でSuicaを利用してもポイントはつかないので注意してください。
原因3 ポイントの反映日を勘違いしている
第3に、モバイルSuicaで決済を完了してからJREのポイントが反映される日を勘違いしていることから、「ポイントが貯まらない」と誤認している可能性があります。
JRE POINTの公式サイトに掲載されている「よくいただく質問」のページによれば、Suicaの決済で発生するJREポイントの取得タイミングは以下のとおりです。
決済内容 | JREポイントが付与されるタイミング |
---|---|
・Suica残高でのお買い物 | 決済を行った日の翌日以降に付与されます。 |
・在来線乗車での決済 ・リピートポイントサービス ・Suicaグリーン券購入 ・「タッチでGO!新幹線」などのご利用 | 決済を行った翌週以降、1週間分の獲得ポイントがまとめて付与されます。 |
・モバイルSuica定期券購入 | 購入した定期券の利用開始日から8日目以降に順次付与されます。 |
・オフピークポイントサービス | JRE POINT交換番号が奇数の方は奇数月、偶数の方は偶数月に、付与月の前月までの2ヵ月分のご利用に応じて還元します。 |
このようにSuicaで決済する対象や条件によって、JREのポイントが反映される時期にはばらつきがあります。決済したらすぐにポイントが獲得できりと思っていると、「あれ、ポイントが貯まらない」と錯覚するおそれがあるわけです。詳細について気になる方はJRE POINTの公式ページを参照してください。
原因4 無記名式のSuicaを使っている
第4に、無記名式のSuicaにはJREポイントを貯める仕組みがありません。
JRE POINTを貯めることができるのは、本人確認が済んでいる記名式のSuicaだけになっています。これに関しては、JREの公式HPでもはっきりと記載されています。
無記名のSuicaはJRE POINT WEBサイトに登録ができないため、ポイントを貯めることはできません。
JRE POINT公式HP『無記名のSuicaで電車に乗ったがポイントは貯まりますか』より引用
残念ながら、記念のSuicaもJRE POINTを取得できません。
モバイルSuicaのJREポイントが貯まらないときの対処法
なお、上記の原因とは別にモバイルSuicaのJRE POINTが貯まらないときは、どうすればよいのでしょうか?
これに関しては、JRE POINTのカスタマーサービスに問い合わせて確認するのが最も確実な情報を取得できて、ポイントに関する問題を解決できます。具体的な問い合わせ先は以下のとおりです。
JRE POINTのカスタマーサポートに関わる問い合わせ先一覧
問い合わせ先 | 受付時間 | |
---|---|---|
JRE POINTコールセンター | 0570-036-389 | 10:00~18:00 |
JRE POINT問い合わせフォーム | フォーム | 24時間 |
JRE POINTの公式サイトではチャット機能も設けられているので、気になる方はHPにアクセスしてみましょう。
モバイルSuicaで効率よくポイントを貯めるコツ
また、モバイルSuicaを通じてJREポイントを効率よく貯める方法も紹介していきます。
その1 系列店で買い物を済ませる
まず、JRE POINTが提携している系列店で買い物を済ませるようにしましょう。同じような商品を買うのでも、ポイントが貯まる場所と貯まらない場所があるなら、前者で買い物を済ませる習慣を確立したほうがお得です。日常の買い物をポイントをベースに設計することで還元を受けやすくなります。
その2 ビューカードの利用で貯める
そして、ビューカードのクレカ払いを使うことで利用金額に応じたJRE POINTを貯めることができます。クレカにもさまざまなブランドがありますが、ポイントの銘柄を分散化させるのは得策ではありません。モバイルSuicaを通じて、ポイントを効率よく獲得することを目指すなら、ビューカードを作成して切り替えるのもよいでしょう。
JR東日本を使うならポイントを貯めるべき
日常的にJR東日本の鉄道を利用しているならば、JREのポイントを貯めたほうがよいに決まっています。なぜなら、ポイントはSuicaにチャージできるわけですから、実質的にお金を受け取っていることと同じだからです。明らかに安くなるのにやらないのは非合理的ですよね。
巷では「ポイ活」が流行っていますが、日常の消費に対する還元を受けるのは純粋に割引と同じ概念であると言えます。特に、交通は習慣的なものになりやすいですから、面倒だと思わずにポイントを貯めて節約し、大切な人にいつもよりもちょっと豪華なディナーをご馳走してあげましょう。
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