モバイルSuicaのアプリ画面でカードに「名称未登録」と表示されていて戸惑ったことはありませんか。
「登録するSuicaの名称」とは、この部分に任意で付けられるSuicaカードのニックネームを指します。Suicaに名前を設定しておくと複数カードの用途別管理がしやすくなり、紛失時の発見や家族と共有する場合にも区別が容易です。
本記事では、Suica名称の意味や役割、名前を付ける際のポイントと具体例を分かりやすく解説します。通勤用やプライベート用など用途が一目で分かる名称に設定すれば、スマホで複数のSuicaを管理する際にも迷わず便利です。
登録するsuicaの名称とは??
モバイルSuicaにおける「登録するSuicaの名称」とは、スマホ上で各Suicaカードに自由につけられる任意の名前のことです。20文字以内で設定可能です。

JR東日本によれば、一部のスマートフォンではSuicaを複数枚発行でき、「通勤用」「プライベート用」など目的に応じて使い分ける際にそれぞれ好きな名称を付けて管理できると説明されています。設定した名称はアプリ内のSuica券面上部に表示され、カードを見分けやすくするための表示上の工夫です。
この名称はあくまで任意の設定であり、付けずに「名称未登録」のままでもモバイルSuicaの機能に支障はありません。たとえば1枚しかSuicaを利用していない場合、名前を登録しなくても問題なく使えます。
ただし、JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」にSuicaを登録する際には注意が必要です。JRE POINTではご本人名義のSuica(記名式Suica)しか登録できず、無記名のSuica(氏名登録なし)はポイント対象にできません。
そのため、もしお手持ちのSuicaが無記名タイプでポイントを貯めたい場合は、駅の多機能券売機などでMy Suica(記名式、氏名登録あり)に切り替えてから登録するようにしましょう。
Suicaの名称を付けるポイント?
ここから、Suicaの名称を決める際に役立つ3つのポイントを紹介します。
その1自分が識別しやすい名前をつける
自由につけられるので自分が識別しやすい名前をつけましょう。Suicaの名称は20文字以内で好きな文字列を設定できます。カード利用者本人の氏名である必要はなく、ニックネームや用途を表す単語など、自分が見て判別しやすい言葉を選んで問題ありません。名称は後から何度でも変更できるため、最初は気軽に決めて後で調整することも可能です。
その2 名前やニックネームを入れる
複数枚を共同管理している場合は、自分の名前やニックネームを入れましょう。登録する名称に、例えば「〇〇のSuica」のように自分の名前(またはニックネーム)を含めると一目で自分のカードだと分かりやすくなります。
特に決まった形式はありませんが、自分の名前を入れておけば他人のSuicaと画面上で取り違える心配もなく安心です。家族のSuicaを自分のスマホで併せて管理する場合にも、「○○(家族の名前)のSuica」と名付けておくことで誰のカードか区別しやすくなるでしょう。
その3 用途が一目でわかる
モバイルSuicaを複数枚発行して使い分けているなら、それぞれの用途がひと目で分かる名称を付けるのがおすすめです。
JR東日本も「通勤用」「プライベート用」など目的別に名称を付けて管理できると案内しており、一枚を通勤・業務専用にしているなら「仕事用」、もう一枚を個人の買い物や遊びに使うなら「プライベート用」といった具合に目的別に名前を分けておくと便利です。
こうしておけば利用するSuicaを切り替える際にも迷わず済み、利用履歴を振り返る際にもどの支出が仕事関係か一目で把握できます。
Suicaの具体例
では、実際にどのような名称を付けられるのか具体例を見てみましょう。
例1
「○○のSuica」 – 利用者のニックネームや名前を入れて「○○のSuica」とする例です。スマホ上で自分のSuicaが明示できるため、「名称未登録」と比べて愛着も湧きやすくなります。また、家族のSuicaをまとめて管理している場合にも、名前入りにしておけば誰のカードか画面ですぐ判断できます。
例2
「仕事用」 – 通勤や仕事用経費で利用するSuicaに「仕事用」と名前を付けた例です。会社の定期券をモバイルSuicaで発行している場合や、仕事関係の支払いを分けたい場合に役立ちます。実際に通勤定期として使うカードを明示しておくことで、私用のSuicaと区別して管理できるメリットがあります。
例3
「プライベート用」 – プライベート(個人)用途に使うSuicaに「プライベート用」と設定した例です。こちらは買い物やプライベートの移動専用と位置づけることで、仕事用Suicaとの使い分けが明確になります。それぞれのSuicaに目的別の名称を付けておけば、チャージ残高の管理や利用履歴の確認時にも混乱せず済むでしょう。
まとめ:用途がわかるように設定しよう
スマホ上で管理するSuicaには、ぜひ用途がわかる名称を設定しておきましょう。
登録自体は必須ではありませんが、名前を付けておけば複数のカードを扱う際に区別がしやすくなり、万一スマホを家族と共有する場合でも混同を防げます。Suica名称はいつでも変更可能なので、自分にとって一番管理しやすい名前を工夫してみてください。
なお、一度設定したSuicaの名称はいつでも変更できるので気軽に変えてみましょう。
参考文献
- 東日本旅客鉄道株式会社「モバイルSuica よくあるご質問:Suicaの名称とは?」(2021年3月20日公開) https://msfaq.mobilesuica.com/faq/show/2740 (2025年9月23日閲覧)
- 東日本旅客鉄道株式会社(JRE POINT公式)「登録情報の入力(Suica)」https://www.jrepoint.jp/entry/registration/input/suica/ (2025年9月23日閲覧)
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