Suicaのペンギンに名前はある?ぬいぐるみの買い方やデザイナーを解説

Suicaのペンギンに名前はある?ぬいぐるみの買い方やデザイナーを解説

交通系ICカード「Suica」には、ペンギンのキャラクターが使われています。JRで移動したことのある人たちなら一度は見かけたことがあるはずです。みなさんのなかには、この愛くるしい存在について、もっと詳細を知りたいと思っている人たちもいるかもしれません。

しかし、いざSuicaのペンギンについて調べようとしても、名称に関する情報は出てきません。こんなにも認知されているキャラクターにもかかわらず、細かい設定がわからないのはモヤモヤしますよね。

この記事では、「Suicaのペンギンに名前はあるのか?」という疑問について考察しています。また、ぬいぐるみグッズの買い方やペンギンをデザインした人も紹介しているので、Suicaのキャラクターに興味のある人たちは参考にしてみてください。

目次

Suicaのペンギンとは?

JR東日本公式サイトより引用

いうまでもなく、Suicaのペンギンとは、JR東日本が提供する交通系ICカード「Suica」のマスコットキャラクターです。2001年にSuicaが誕生してから現在に至るまで、ペンギンのキャラクターは20年以上も使われています。シンプルで親しみやすいデザインが特徴で、利用者の心を和ませる存在として多くの人に愛されています。

ペンギンがSuicaのシンボルに選ばれた理由については、公式に明確な説明がありません。一説によると、「ペンギンの滑らかな動きがSuicaのスムーズな改札通過を連想させるため」と言われています。また、ペンギンの持つ可愛らしさやどこか癒される雰囲気も、ブランドイメージとぴったりだったのでしょう。

さらに、Suicaのペンギンは、その丸みを帯びたフォルムと無表情ながらもどこか親しみを感じる顔つきで、老若男女問わず幅広い世代から支持されています。駅や電車という日常のシーンに寄り添う存在として、単なるマスコット以上の存在感を持っています。

そのため、「Suica=ペンギン」という認識が広く定着し、キャラクターを通じてブランド全体の信頼感や親しみやすさが高まっているのも見逃せないポイントです。

Suicaのペンギンに名前はある?

さて、Suicaのペンギンに名前はあるのでしょうか?

多くのキャラクターには、「ハローキティ」や「ドラえもん」のように、誰もが知っている名前があります。名前はそのキャラクターのアイデンティティとも言えます。しかし、Suicaのペンギンを思い浮かべるとき、その名前が頭に浮かばないことに気づくでしょう。

結論から言えば、Suicaのペンギンには名前がありません。電通報でデザイナーの坂崎さんとキャラクターデザインに携わった電通社員との座談会の様子が掲載されていますが、そこでは『あえてキャラクターには名前をつけない』と話されています。

田中:それぞれの生活者が所有するICカードの分身なんです、このペンギンたちは。初期のCMを見ると分かるけど、たとえば、使用者の横に必ずペンギンがいて、Suicaと一緒におでかけしましょうって。ピッと手をのばすと、ペンギンがICカードに変わるっていうストーリー。ひとりひとりのカードの分身だから、名前を統一するのもおかしいじゃないですか? ニュートラルさは、汎用性や展開性にもつながると考えた。であれば、「Suicaのペンギン」っていうジャンル、つまり、分類くらいがちょうどいい。

電通報『Suicaのペンギンはこうして生まれた』より引用

制作チームが利用者について考え尽くした結果として、あえてペンギンの名前をつけなかったのは面白いコンセプトですよね。今現在でもJR東日本の公式資料や広報では、「Suicaのペンギン」という表記が一貫して使用されています。個性的な名前がないことが、逆に万人に受け入れられるポイントになっているのかもしれません。

さらに、名前がないことで、利用者一人ひとりが自由に想像を膨らませる余地が生まれています。例えば、SNSでは「うちのSuicaのペンギンは〇〇ちゃん!」と独自に名前をつけて愛着を持つファンの投稿が数多く見られます。

手作りの洋服を着せたり、旅のお供にする様子が投稿されていて、その自由な楽しみ方がコミュニティを広げているようです。「自分だけの名前を付けたい」というファンの声も多く、SNSなどで個人的に名付けられたペンギンがたびたび話題になります。その柔軟さこそ、Suicaのペンギンの魅力の一つと言えるでしょう。

また、名前がないことで特定のイメージに縛られず、グッズ展開やプロモーションの際にも幅広いデザインが可能になっています。このように、シンプルな「名前がない」という選択肢が、長く愛され続ける秘訣とも考えられます。

Suicaのペンギンをデザインした人

Suicaのペンギンをデザインしたのは、絵本作家でイラストレーターの坂崎千春さんです。坂崎さんは、動物をモチーフにした温かみのあるイラストで知られており、ペンギンのほかにも様々な作品を手掛けています。

誕生から13年を迎えた、おなじみのJR東日本さんの企業キャラクター「Suicaのペンギン」。もとは一冊の絵本の中に住むペンギンでした。この日本一有名なペンギンは、どのようにして生まれ、育てられてきたのでしょうか。今回は原作者で絵本作家の坂崎千春さん、アートディレクターの田中友朋さん、ライセンスを統括する栗林秀樹さんを招き、「Suicaのペンギン」による企業コミュニケーション展開の秘密を聞いてみました。

電通報『Suicaのペンギンはこうして生まれた』より引用

Suicaのペンギンは、シンプルでありながら愛嬌のあるフォルムが特徴です。坂崎さんのコメントによれば、「誰もが親しみを感じられるキャラクターを目指した」とのこと。モノクロのデザインは、ペンギンそのものの自然な色合いを生かしながら、Suicaのロゴや駅構内のデザインとも調和するよう工夫されています。

さらに、坂崎さんはペンギンをデザインする際、「駅や電車にふさわしいキャラクターとは何か」を徹底的に考えたそうです。その結果、ペンギンの無駄のない動きや集団行動のイメージが、電車や改札のスムーズさに通じるという発想に至りました。また、坂崎さんはペンギンを「無表情だけどどこか温かみを感じる存在」と表現しており、そのシンプルさが多くの人に愛される理由になっているのかもしれません。

坂崎さんの作品には、他にもペンギンを主役にした絵本『ペンギンきょうだい』シリーズがあり、こちらも幅広い世代に人気です。このシリーズでは、Suicaのペンギンとはまた異なる愛らしい表情や仕草が描かれており、坂崎さんのペンギン愛が伝わってきます。

ペンギンのぬいぐるみを購入する方法

Suicaのペンギンのぬいぐるみは、JR東日本が運営する公式グッズショップ「NewDays」や「GENERAL STORE RAILYARD」で購入できます。

また、一部のオンラインストアでも取り扱いがあり、自宅から手軽に注文することが可能です。ぬいぐるみのサイズは手のひらサイズから抱きしめられる大きめサイズまで揃っており、価格帯は1,500円~5,000円程度が目安です。季節やイベントごとの限定デザインもあるため、集める楽しさも魅力の一つです。

たとえば、クリスマスシーズンにはサンタ帽をかぶったペンギン、夏には麦わら帽子をかぶったペンギンなど、限定デザインが登場することも!

また、Suicaのペンギングッズには熱心なコレクターも多く存在します。過去に発売された限定アイテムを求めてオンラインオークションやフリマアプリで探し続けるファンもいるほどです。特にイベントやキャンペーンでしか手に入らないグッズは非常に人気が高く、希少価値が生まれています。

Suicaのペンギングッズを購入するときのポイント

  • 店舗で購入する場合は、事前に在庫状況を確認するのがおすすめ。
  • オンラインストアでは、JR東日本の公式通販サイト「JRE MALL」をチェック。
  • 人気商品はすぐに売り切れるため、こまめなチェックが鍵です。

グッズが購入できる店舗一覧

Suicaのペンギングッズは、以下の店舗で購入可能です。

  • NewDays: 首都圏を中心に展開されている駅構内のコンビニ。通勤・通学途中に気軽に立ち寄れます。
  • GENERAL STORE RAILYARD: JR東日本の鉄道文化をテーマにしたおしゃれなグッズショップ。
  • 東京駅一番街キャラクターストリート: 東京駅構内にあるキャラクターグッズの専門エリア。
  • JRE MALL(オンラインストア): 忙しい人にぴったりの公式通販サイト。

また、限定グッズは期間限定イベントやキャンペーンでしか手に入らないこともあるため、JR東日本の公式サイトやプレスリリースをこまめにチェックするのがおすすめです。

名前のないペンギンだからこそよい

Suicaのペンギンは、名前のないペンギンとして私たちに親しまれ、JR東日本の象徴的存在となっています。坂崎千春さんが手掛けたシンプルながらも温かみのあるデザインが、多くの人の心を掴んでいるのです。その背景には、制作チームの想いがあり、それがゆえに今もなお定着し続けているキャラクターとしての地位を築き上げているのでしょう。

ぬいぐるみやグッズを手に入れる方法も多岐にわたり、店舗やオンラインストアで購入可能です。季節ごとの限定商品やイベントも要チェックです。次回Suicaを使う際には、ぜひペンギンのことを思い出してみてください。その愛らしい姿に、きっと改札を通るたび心が癒されることでしょう。

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この記事を書いた人

IKITECH編集部は交通(電車・SUICA・新幹線・飛行機)や郵便などの生活インフラを専門領域に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナル集団です。生活インフラ分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

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