モバイルSuicaのチャージ上限を4万円にできる?過去の誤報が誤解の原因?

モバイルSuicaのチャージ上限を4万円にできる?過去の誤報が誤解の原因?

みなさんのなかには、モバイルSuicaを頻繁に利用している人たちもいるはずです。交通の利用だけではなく、日々の買い物もSuicaで決済している方も増えているのではないでしょうか?

だからこそ、チャージ上限が足りずに4万円までに引き上げたいと考えている人もいるかもしれません。実際のところ、Suicaのチャージ上限金額は拡張できるのでしょうか?

この記事では、「モバイルSuicaのチャージ上限を4万円にできる?」という疑問について考察しています。日頃からSuicaを利用している人たちは参考にしてみてください。

目次

モバイルSuicaのチャージ上限はいくら?

モバイルSuicaにチャージできる限度額は20,000円です。厳密に言うと、Suicaの残高と合わせて20,000円が上限です。例えば、4,000円がすでにチャージされている場合は16,000円が入金できる最大の金額になります。これに関しては、JR東日本の公式サイトでも次のように記載されています。

チャージ上限額は、Suica残高とあわせて20,000円です。

JR東日本『Suicaへのチャージ』より引用

現金やクレジットカードなどのチャージ方法によって上限が変わるわけでもありません。記名式にせよ、無記名式にせよ、上限金額は統一して20,000円に定められています。

モバイルSuicaのチャージ上限を4万円にできる?

それでは、モバイルSuicaのチャージ上限は4万円にできるのでしょうか?

残念ながら、2025年現在のモバイルSuicaでは、チャージ上限を20,001円以上に引き上げる手段はありません。そのため、Suicaのチャージ上限を4万円にすることはできないので注意してください

どうしても4万円分の電子マネーをSuicaとして持っておきたいならば、複数のカードを持ち歩くしかありません。あるいは、モバイルSuicaにはクレジットカードと連携することで、一定金額が下回ったら自動的に残高を追加してくれる「オートチャージ機能」を利用して、実質的に限度額がない状態にするという手立てもあるでしょう。

けれども、20,000円以上の決済ができないのは変わりありません。それ以上の買い物に関する支払いは現金あるいはクレジットカードなどの別な手段を講じるしかないのが現状なのです。

過去の誤報が誤解の原因なのか?

そもそも、モバイルSuicaの残高を4万円まで拡張なんていう話が出てきたのは、どうしてなのでしょうか?

実のところ、『ケータイWatch』というメディアでは、過去に”「モバイルSuica」チャージ上限、一日あたり最大4万円に”という記事を公開しています。今もなお閲覧できる状態になっています。具体的には、次のような記事の内容が掲載されています。

 JR東日本は、携帯電話向けサービス「モバイルSuica」で、1日あたりにチャージできるSF(Stored Fare、電子マネー機能)の上限を4万円にすると発表した。

けれども、実際のところ、「JR東日本がモバイルSuicaのチャージ上限を4万円に引き上げる」といった話は存在しません。おそらく、上記の内容は誤報だったのではないかと考えられます。

オートチャージ機能を利用しよう

現時点でも、モバイルSuicaのチャージ上限額を引き上げるという話は発表されていません。交通系ICカードの枠組みを超えて、Suicaは日常的な買い物の決済にも利用されていますから2万円では流石に足りないというのはよくわかります。4万円に拡張する方法があったとしたら、だれでも知りたいですよね。しかし。そのような手段はありません。

もし、モバイルSuicaの残高がなくならないように、いつでもチャージされた状態で使いたいならば、「オートチャージ機能」を利用することをおすすめします。20,001円円以上の買い物ができるようになるわけではありませんが、自動でチャージされますから、実質的に上限が連携するクレカと同じなるので便利ではあります。

是非、一度利用してみてくださいね。

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この記事を書いた人

IKITECH編集部は交通(電車・SUICA・新幹線・飛行機)や郵便などの生活インフラを専門領域に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナル集団です。生活インフラ分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

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