大人がキックボードで通勤するのは恥ずかしい?ダサいと言われる理由

大人がキックボードで通勤するのは恥ずかしい?ダサいと言われる理由

電動キックボード(キックスクーター)は近距離の移動に便利で、省スペース・省エネな乗り物として脚光を浴びています。

2023年7月の道路交通法改正以降、一定の基準を満たした電動キックボードは16歳以上なら免許不要で公道走行可能となり、都心を中心に急速に普及してきました。

その一方で、「大人がキックボードで通勤するなんて恥ずかしいのでは?」と不安に思う人も少なくありません。子供の遊び道具というイメージや周囲の目を気にして、通勤への導入をためらっている大人も多いでしょう。

そこで本記事では、大人のキックボード通勤がダサいと言われる理由をデータや専門家の見解から紐解きます。そして、そうしたマイナスイメージを払拭し、キックボード通勤をおしゃれに楽しむためのコツを紹介します。通勤の選択肢としてキックボードに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

大人がキックボードで通勤するのは恥ずかしい?

まず結論から言えば、大人がキックボードで通勤しても恥ずかしいことではありません。乗り方や心構え次第で、むしろスマートな移動スタイルとして周囲に好印象を与えることもできます。

ヨーロッパの都市ではスーツ姿の大人がキックボードで通勤する光景も珍しくなく、実用的で洗練されたスタイルとして定着しています。日本でも利用者が徐々に増えており、「キックボード=子供の遊び道具」という固定観念も少しずつ変わり始めています。

とはいえ、日本ではまだ自転車通勤ほど一般的ではないため、周囲の視線が気になる人が多いのも事実です。そこで次章では、大人のキックボード通勤が「ダサい」と言われてしまう主な理由を3つ紹介します。その背景を知ることで、不安や偏見への対策が見えてくるはずです。

大人のキックボード通勤がダサいと言われる理由

大人がキックボードで通勤していると「なんだかダサい…」と言われてしまうのはなぜでしょうか?ここからは、キックボード通勤に否定的な声が上がる3つの理由を解説します。

理由1: 子供の遊び道具的なイメージが強い

キックボードは子供の乗り物という固定観念が根強く、大人が使うとどうしても「子供っぽい」「いい年して遊んでいる」という印象を与えがちです。

多くの人は「キックボード=子供の遊び道具」というイメージを持っています。公園や住宅街で子供がキックボードではしゃぐ姿を見かける機会が多いため、大人が乗る乗り物としては不相応に感じられるのです。

日本のキックスケーター協会によれば、法律上キックボード(非電動)はローラースケート等と同じ「遊具」に分類され、公道では交通量の少ない場所に限り使用可能という扱いです。

つまり日本では長らく「遊び道具」という位置づけで、大人が真剣に移動手段として使うイメージが広まってきませんでした。そのため、「いい大人が子供の遊び道具で通勤なんて…」と違和感を覚える人が一定数存在するのです。

理由2: 周囲の視線を集めて浮いてしまう

日本ではキックボード通勤が一般的でないため、職場の同僚や通行人から「変わり者」「常識外れ」と見られるのではという不安があります。その心理が「ダサい」と感じさせる一因です。

日本では地下鉄や自転車通勤はポピュラーですが、キックボード通勤はまだ珍しいため、どうしても周囲の注目を浴びます。特に同僚から「何でわざわざキックボード?」と不思議がられたり、「子供じみている」と陰で思われたりする可能性を心配する人が多いようです。職場内で浮いた存在になり、居心地が悪くなるリスクを考えると、尻込みしてしまうのも無理はありません。

特に、日本の会社文化では「周りと違うこと」を避ける傾向があり、通勤手段も例外ではありません。自分一人だけキックボード通勤を始めると、「奇をてらっている」「遊び感覚だ」と見られるのではと不安になるでしょう。

こうした同調圧力的な環境では、周囲の理解を得る工夫が必要です。例えば、同僚には事前に「最近法律も変わって免許無しで乗れるようになったんですよ」と説明したり、キックボード通勤のメリットを伝えると理解が得られやすくなります。

また、出勤時に同僚と一緒になるタイミングをずらすなど、なるべく目立たない運用にすることで職場で浮かないよう配慮することもできます。少しずつ利用者が増えれば周囲の目も変わっていくはずなので、まずは自分がスマートに使いこなして模範を示すくらいの心構えで臨みましょう。

理由3: 非常識でダサいと思われる

マナーを守らず危ない乗り方をしていると周囲から白い目で見られます。電動キックボードは新しい乗り物ゆえ交通ルールの周知不足もあり、「危険で迷惑」という悪い印象を持たれがちです。非常識な乗り方をすれば、それこそ本当に「ダサい人」になってしまいます。

警察庁の調査によれば、改正法施行後1年で電動キックボードの交通違反の検挙件数は25,156件に上り、特に信号無視や車道・歩道の通行区分違反が目立っています。また同期間に219件もの事故が発生し、負傷者226人と被害も出ています。こうしたニュースを目にすれば、一般の人が「キックボードは危ない」「乗っている人は交通ルールを守らないのでは?」と感じるのも無理はありません。

JAF(日本自動車連盟)の意識調査でも、約8割もの人が「電動キックボードに乗っている人を見て危険だと感じたことがある」と回答しています。

このように、マナー違反のキックボード利用者がごく一部でも存在すると、真面目に乗っている人まで一括りに「非常識」「危険」と見なされてしまうのが現状です。結果として「大人がキックボードなんて危ないしダサい」と思われてしまうわけです。

しかし裏を返せば、ルールを遵守し安全運転に徹すればネガティブな印象はかなり緩和できます。実際、交通ルールをきちんと守って安全に乗れば「便利でスマートな人」という印象に変わることもあると指摘されています。2023年の法改正で規制が緩和されたとはいえ、16歳未満は運転禁止、保安部品の装着や自賠責保険加入、ナンバープレート取得など基本ルールは厳守が必要です。

キックボード通勤をおしゃれにする秘訣

キックボード通勤で周囲に「ダサい」ではなく「かっこいい!」「おしゃれだね」と思われるためには、いくつかのポイントがあります。ここからはキックボード通勤をスタイリッシュにする3つの秘訣を紹介します。

その1: 大人向けデザインのキックボードを選ぶ

子供っぽさを感じさせない シンプルで洗練されたデザイン のキックボードを選びましょう。キックボード自体の見た目がスタイリッシュであれば、乗っている大人の印象も大きく変わります。ポイントは「余計な装飾がなくスリムな形状」「落ち着いた暗色系のカラーリング」のモデルを選ぶことです。

例えば、子供向けにありがちな派手なキャラクター柄や蛍光色は避け、黒・グレーなどモノトーン基調でマットな質感の機体だとビジネスファッションにも馴染みやすく、大人らしい雰囲気になります。

また、タイヤが大きめでしっかりした造りのものは玩具感が薄れ、本格的な移動ツールという印象を与えられます。近年は大人向けのおしゃれなキックスクーターも各メーカーから出ているので、デザイン性に注目して選んでみてください。自分好みのスタイリッシュな相棒を見つければ、通勤時間のモチベーションも上がるはずです。

その2: 交通ルールと安全マナーを徹底する

法律を守り、安全第一で乗ることが結果的に「スマートな大人」の印象につながります。ヘルメットなど安全装備の着用や周囲への配慮も忘れずに。

おしゃれに乗りこなすには、乗り手の所作や安心感も重要な要素です。信号無視や歩道の暴走など言語道断ですが、基本的な交通ルールを守るのはもちろん、歩行者に道を譲る・ベルを鳴らして声掛けする・スピードを出しすぎない等、周囲への配慮を徹底しましょう。

ヘルメットの着用も強く推奨されます。改正法で特定小型電動キックボードの場合ヘルメットは「努力義務」となりましたが、安全のため警視庁も着用を呼びかけています。スタイリッシュなデザインのサイクルヘルメットを選べばファッションの一部に取り入れることもできますし、何より「安全意識の高い大人」という信頼感を周囲に与えられます。

さらに、機体のメンテナンスもお忘れなく。ライトやブレーキが正常に作動するか日頃からチェックし、反射材を貼るなど視認性向上の工夫も有効です。ルール厳守で穏やかに走行していれば、周囲からも「きちんとした人が便利な移動手段を使っているだけ」という目で見てもらえ、安心感から好印象へと変わっていくでしょう。

その3: スマートに持ち運び・使いこなす工夫をする

軽量・折りたたみ式のモデルや便利なアイテムを活用して、通勤経路での持ち運びもスマートにこなしましょう。身のこなしに余裕が生まれるとおしゃれ度もアップします。

通勤となるとオフィス内への持ち込みや電車との併用など、キックボードを携行するシーンも出てきます。その際、重くてかさばるようでは見た目にもスマートとは言えません。

できるだけ軽量なモデルを選び、肩に担げるショルダーストラップやワンタッチ折り畳み機能など携帯性の高い機種を選ぶと良いでしょう。実際、4~5kg台の軽量モデルなら電車やバスで持ち運んでも負担が少なく、折り畳んでコンパクトにすればラッシュ時の車内でも邪魔になりません。

階段やエレベーターのない職場でもスッと担いで上がれるので、周囲の迷惑にならず颯爽と行動できます。さらに、折り畳んだキックボードを収納できる専用キャリーバッグを使うのもおすすめです。車輪やデッキの汚れが服や周囲に付くのを防ぎつつ、肩掛けバッグ感覚で運べるので見た目もスッキリします。

おすすめの電動キックボードまとめ

最後に、通勤に使えておしゃれ度も高いと評判のおすすめ電動キックボードをいくつかまとめてご紹介します。どれも改正道路交通法の基準を満たした公道走行可能(免許不要)モデルです。性能やデザイン面で優れた人気機種なので、購入検討の参考にしてください。

  • E-KON City(イーコン シティ) – 専門誌『家電批評』の比較テストで総合評価No.1に輝いた高性能モデルです。中低速から力強い加速を備え、急な坂でも安定した走行が可能。旋回性能も抜群で、路面の凸凹もものともしない乗り心地と評価されています。通勤用としてバランスの取れた一台で、モダンなデザインも魅力です。
  • SWALLOW ZERO9 Lite(スワロー ゼロナイン ライト) – ブレーキ性能と安定感に定評のあるモデルです。小径タイヤながらグリップが良く安定した走行が可能で、停止や減速のコントロールもしやすいと評価されています。重量約18.5kgと比較的軽量で折り畳み機能も搭載。スタイリッシュな見た目と相まって通勤のお供に最適です。
  • BLAZE KICKBOARD EV Basic(ブレイズ キックボードEVベーシック)着座シート付きで安定感抜群のユニークな電動キックボードです。シートがあることで重心が低くなり、初心者でも安心して乗れます。ブレーキの効きも良く調整しやすい上、デッキ(踏み板)が広めで足元にゆとりがあるため長時間の通勤でも疲れにくい設計です。走行中に座れる分ビジネスカジュアルな服装でも楽に乗れ、おしゃれ度と実用性を両立した一台と言えるでしょう。

まとめ

大人がキックボードで通勤することへの世間の視線や「ダサい」という声は、主に固定観念と未成熟なマナー意識に起因するものでした。子供の遊び道具というイメージや、周囲と違うことへの遠慮、そして一部のマナー違反による悪印象が重なり、「恥ずかしいのでは?」と感じてしまう人がいるのは事実です。

しかし、視点を変えればキックボード通勤はメリットも多い便利な移動スタイルです。渋滞や満員電車を避けて快適に移動でき、環境にも優しく、省スペースで保管も容易といった利点があります。ヨーロッパでは既にビジネスパーソンの間で定着した移動手段でもあり、日本でも法整備が進んだ今、今後ますます一般的になっていく可能性があります。

大切なのは、大人らしくスマートに使いこなすことです。適切な車体を選び、安全とマナーに最大限配慮すれば、キックボード通勤は決して恥ずかしくありません。それどころか、最新モビリティを活用する洗練されたライフスタイルとして周囲の共感や尊敬を集めるでしょう。実際に「折りたたんで持ち運べて便利」「ちょっとした移動に合理的でかっこいい」といったポジティブな声も増えてきています。

もし不安がある方は、まず休日に人通りの少ない道で練習して自信を付けることから始めてみてください。あるいはシェアリングサービス(例えばLuupなど)でレンタルして試してみるのも良いでしょう。乗り慣れてしまえば、不思議と周囲の目も気にならなくなるものです。そしてあなた自身が「キックボード通勤はおしゃれで快適だ」という生きた証明となり、周囲の偏見を覆していけるかもしれません。

未来志向の新しい通勤スタイルとして、ぜひ胸を張ってキックボードを乗りこなしてみてください。便利さと楽しさを両立しながら、毎日の通勤を自分らしくおしゃれに彩っていきましょう。

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