ループ(LUUP)は、電動キックボードや電動アシスト自転車を借りて目的地近くのポートに返却できるシェアリングサービスです。都市部を中心に展開し、2024年6月時点で全国10エリアにポート数8,200箇所以上、車両台数2万台以上を提供する国内最大手のマイクロモビリティサービスです。
そんな便利なLUUPですが、「料金は高いのでは?」と気になる方も多いでしょう。本記事ではLUUPの基本料金や競合サービスとの料金比較、クーポンの有無、そしてお得に利用する方法を解説します。料金の仕組みや割引を理解して、LUUPを賢く利用しましょう。
LUUPの基本料金
LUUPの基本料金は「ライド基本料金50円+1分あたり15円」が原則です。 電動キックボードでも電動自転車でも料金体系は同じで、乗車を開始すると50円の基本料金に利用時間1分ごと15円の時間料金が加算されます。例えば、東京で10分間利用すると50円+15円×10分=200円となります。
なお、2025年7月以降、東京・大阪では時間料金が1分20円に値上げされました。したがって東京・大阪で10分間利用すると50円+20円×10分=250円になります。このようにLUUPの基本料金は短時間の利用なら数百円程度で済みます。
LUUP公式発表によると、東京・大阪では2025年7月1日から基本料金50円+1分20円に改定されています。それ以外の地域では従来通り50円+1分15円で、30分利用した場合の料金は約500円(税込)です。
たとえば東京都内で20分利用した場合、東京では50円+20円×20分=450円、他地域では50円+15円×20分=350円となります。LUUPは1分単位の課金で細かく料金計算されるため、必要な時間だけ使える手軽さが特徴です。一方で長時間乗ると料金が嵩む点に注意しましょう。
LUUP(ループ)の料金は高い?
LUUPの料金は「短時間の利用では大差ないものの、30分以上の移動では他社より割高」という声があります。ただし、電動キックボード他社と比べればむしろ安価な面もあり、一概に「高すぎる」とは言えません。
LUUPで30分間乗ると約500円かかりますが、競合のシェアサイクル各社は同程度の時間で200円前後です。例えばNTTドコモの「ドコモ・バイクシェア」は最初の30分165円(以降30分ごとに165円)という低料金で利用できます。またハローサイクリング(HELLO CYCLING)も東京では30分あたり130~160円程度に設定されています。こうした公共系シェアサイクルと比べると、LUUPの30分500円は2~3倍近いため「やや割高」という印象を受けるでしょう。
一方、電動キックボード同士で見ればLUUPは必ずしも高くありません。2024年に東京参入した米国発の電動キックボード「Lime(ライム)」は、基本料金100円+1分30円とLUUPより割高な料金設定です。Limeで30分乗れば100円+(30円×30分)=1,000円と、LUUPの約2倍の費用になります。つまり同じ電動キックボードカテゴリではLUUPの方が安いケースもあります。

LUUPにクーポンはあるのか?
LUUPにはお得に乗れるクーポンが複数存在します**。代表的なものは「初回限定クーポン」と「友だち招待クーポン」で、それぞれ30分間の無料ライドが可能です。また、不定期に期間限定クーポンやキャンペーンも実施されています。
LUUPを初めて利用するユーザー向けに、最初の30分間が無料になるクーポンが提供されています。公式アプリや公式LINEでクーポンコードが告知されており、アプリ内の「クーポン」メニューに登録すると適用されます。
友だち招待クーポン: 既存ユーザーが友人にLUUPを紹介すると、紹介された友人の初回30分が無料になり、さらに紹介者にも30分無料クーポンが付与されます。紹介コードは各ユーザーごとに異なり、アプリ内からSNSやメールでシェア可能です。
招待人数に制限はなく、友達が初回ライドを完了するたびに紹介者へクーポンが発行されるため、使えば使うほどお得になる仕組みです。身近にLUUP未体験の友人がいれば、ぜひ招待して双方で無料クーポンを獲得しましょう。
LUUPでは不定期にキャンペーンを行い、特定日限定の無料クーポンを配布することがあります。例として「週末ゲリラクーポン」と称し、ある週末のみ60分無料で乗れるクーポンを配布した例があります。
これらクーポンを上手に活用すれば、初回だけでなく2回目以降も割安でLUUPを利用可能です。例えば「初回無料クーポン」で1回目のライドを無料にし、2回目以降は友人紹介で得たクーポンを使う、といった使い方もできます。LUUP利用前に該当するクーポンがないか調べておくと良いでしょう。
LUUPをお得に利用する方法
LUUPをお得に利用するには、上記のクーポン活用に加えて各種割引サービスを駆使することがポイントです。具体的には、月額サブスクプランや時間制パスへの加入、ポート割引の利用などがあります。
利用頻度や目的に合わせて適切なプランを選ぶことで、コストパフォーマンスを大幅に向上させることが可能です。
1. 月額サブスクプラン(定額プラン)の活用: LUUPにはヘビーユーザー向けに月額980円で加入できるサブスクリプションプランがありますi。このプランに加入すると、ライド料金が一律「30分ごとに200円」に割引されます。
たとえば通常なら30分500円かかるところが200円で済むので、繰り返し利用する方には大幅な節約になります。2024年3月から提供開始された新プランで、1分単位ではなく30分単位課金が使いやすい人におすすめとされています。しかもサブスク加入者でも、ごく短時間のライド(約10分未満)なら通常料金の方が安い場合は自動で通常料金が適用される仕組みになっています。
つまり「月額料金を払ったのに損をした」という状況を避けられる良心的な設計です。サブスクの損益分岐点は利用状況によりますが、約5回以上(25分程度のライドを月5回など)の利用で元が取れる計算との分析もあります。通勤通学や日常的によくLUUPを使う方は、サブスク加入を検討すると良いでしょう。
2. 時間制「乗り放題パス」の利用: LUUPでは3時間および12時間の乗り放題パスも販売しています。料金は3時間パスが980円、12時間パスが2,480円(いずれも税込)で、購入後に発行されるクーポンコードをアプリに登録すると有効化されます。
パス適用中は時間内であれば何度乗り降りしても追加料金不要で、電動自転車・キックボードどちらにも乗り放題です。観光や出張で1日中乗り回したい場合や、数時間にわたって移動と休憩を繰り返すような用途にはこのパスが最適です。
例えば東京観光で半日LUUPを使うなら、通常なら休憩中も課金されて高額になりますが、3時間980円パスを使えば安心して好きなだけ乗り降りできます。パスはKiigoやAmazon等で購入でき、有効期限は購入から6ヶ月以内に登録、登録後から指定時間利用という形なので、使う直前に登録するのがお得です。長時間乗る予定があるときは事前にパスを準備しましょう。
3. ポート割引の活用: LUUP独自の機能として、特定のポートを利用するとライド料金が割引になる「ポート割引」があります。アプリの地図上でオレンジ色のチケットアイコンが付いたポートが対象で、出発ポートが対象なら料金25%OFF、返却ポートが対象でも25%OFFとなり、両方対象なら合計50%OFFになります。
例えば「Aポートから乗ると25%引き」「Bポートに返すと25%引き」という設定なら、Aで借りてBに返すことで料金半額になる計算です。この割引は主にポート間の利用を促進する目的で時間帯限定で実施されるため、常に使えるわけではありませんが、タイミングが合えば大変お得です。しかもポート割引はクーポンなど他の割引とも重複適用され、割引後の料金に対してさらにクーポンが使われます
。つまり無料クーポン+ポート割引適用なら実質もっとお得**になるということです。アプリで対象ポートをチェックし、可能であれば意識的に利用すると良いでしょう。ただし時間限定なので、「利用しようと思ったら対象から外れていた」ということもあります。こまめにアプリを確認するのがポイントです。
まとめ:コスパはよい
LUUPの料金は一見高めに思えるかもしれませんが、サービス全体の価値や割引制度を考えればコスパは十分良好です。確かに通常料金だけを見るとシェアサイクルより割高ですが、圧倒的なポート数による利便性や、好きな時に電動キックボードまで利用できる楽しさはLUUPならではのメリットです。
また、初回無料クーポンや友人紹介、サブスクプラン、ポート割引といった多様なお得施策によって、使い方次第では他サービスに引けを取らない安価さで利用できます。例えば「短距離の移動なら料金差は数十円程度」「友達を招待すれば実質タダで乗れる機会が増える」など、ユーザーに寄り添った割引が用意されている点は信頼に値します。
総合的に見て、LUUPは便利さ・楽しさと料金のバランスが取れたサービスと言えるでしょう。特に都市部で「行きたい場所の近くにLUUPのポートがある」というケースでは、他の交通手段より圧倒的にスムーズで、多少の料金差以上の価値があります。時間や手間の節約効果まで考えれば、LUUPのコストパフォーマンスは高いと評価できます。
ぜひ本記事で紹介した比較情報やクーポン・割引を活用して、お得にLUUPを体験してみてください。そうすればきっと、「LUUPって意外と安く使えるし便利だな」と感じていただけるはずです。
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