JR東日本のオンライン予約サービス「えきねっと」を利用して列車の指定席券を予約したものの、予定が変わってキャンセルしたいという場合もありますよね。
そんなとき気になるのがキャンセル料(払戻手数料)です。「えきねっとで予約をキャンセルすると手数料がかからないのでは?」と耳にしたことがある方もいるかもしれません。本記事では、えきねっとのキャンセル料に関する基本ルールと、キャンセル時の注意点を徹底解説します。
えきねっとはキャンセル料がかからない?
結論から言うと、えきねっとで予約をキャンセルしてもキャンセル料が発生する場合がほとんどです。
ただし、一部例外もあります。えきねっとで申し込んだ乗車券類について支払いが完了している場合、払い戻しには所定の手数料が請求されます。
しかし、コンビニ決済や金融機関支払いを選択して予約した場合で、まだ支払いを行っていない段階であれば、その予約をキャンセルしても手数料は発生しません。つまり、支払い前のキャンセルは無料ですが、支払い後のキャンセルには所定のキャンセル料がかかるのが原則です。
えきねっとのキャンセル料に関する基本ルール
えきねっとで予約したきっぷを払い戻す際のキャンセル料は、切符の種類や予約内容、キャンセルするタイミングによって金額が異なります。これに関しては、公式ページにも明確に記載されています。
払いもどし手数料は、お申込みのきっぷの種類、きっぷのお受取り前後等の条件によって異なります。
えきねっと公式ページより引用
主な基本ルールを整理すると次のとおりです。
※ 鉄道会社・商品により細目が異なる場合があります。最新の公式案内をご確認ください。
項目 | 要旨 | 解説 | 参考 |
---|---|---|---|
通常の指定席券のキャンセル料 | 2日前まで340円/前日当日は30%(最低340円)。 | 指定席特急券は出発2日前までの払戻で一律340円。出発前日・当日の払戻は特急料金の30%(最低340円)が手数料。例:当日に新幹線指定席をキャンセル → 特急料金部分の30%がキャンセル料。 | secure.okbiz.jp |
えきねっと特典による優遇 | 受取前:指定席特急券320円。乗車券/自由席は220円。 | えきねっとでJR東日本・JR北海道・北陸新幹線エリアの列車を予約した場合、受取前なら指定席特急券の払戻手数料は一律320円(快速・普通の座席指定券も320円)。乗車券・自由席特急券は一律220円。駅窓口よりお得に払い戻せる。 | secure.okbiz.jp |
タイミングによる手数料の違い | 「2日前→前日」境目で手数料区分が切替。 | キャンセル時期で手数料が変動。例:乗車日の2日前の23:50を過ぎると日付上前日扱いとなり、以降は30%計算へ切替(340円→30%)。遅くなるほど負担が増えるため、早めの取消が無難。 | eki-net.com |
支払い前のキャンセル | 未払い予約は手数料無料。 | コンビニ等で未払いの予約をキャンセルする場合、手数料は無料。一方、決済済みの予約を取り消すと上記のキャンセル料が必ず発生する点に注意。 | secure.okbiz.jp |
えきねっとでキャンセルするときの注意点
では、えきねっと経由の予約をキャンセルする際に特に気を付けたいポイントを3つ解説します。
注意1: キャンセル可能な期限を過ぎると払い戻し不可になる
えきねっとでは列車出発時刻の6分前まで、かつ当日の23:50までであればウェブ上からキャンセル(払い戻し)手続きが可能です。言い換えれば、列車の発車直前(6分前)まではインターネット上で取り消しできる便利な仕組みです。
ただし、出発時刻を過ぎてしまった指定席券は無効となり、もはや払い戻しを受けることはできません。予約した列車に乗り遅れて発車後に「やっぱりキャンセルしたい」と思っても、指定席特急券部分の払い戻しはできなくなるため注意が必要です。
キャンセルするか迷っている場合でも、出発前までに手続きを済ませることが鉄則です。
注意2: キャンセル料は予約した人数・座席数分かかる
キャンセル料は予約した席ごとに発生する点にも留意しましょう。たとえば、2名分の指定席を予約していてその両方をキャンセルすれば、手数料も2人分必要になります。
1名だけキャンセルする場合でも、取り消す人数分の手数料が個別にかかる仕組みです。そのため、グループ予約を部分的に変更・キャンセルする場合でも手数料の合計額に注意してください。
注意3: きっぷ受取後はえきねっと上でキャンセルできない
えきねっとで予約したきっぷは、受取前であればマイページから払い戻し手続きを完結できます。しかし一度券売機や窓口で紙のきっぷを受け取ってしまった後は、えきねっと上でキャンセル処理を行うことができません。
受取後にキャンセルしたくなった場合は、JR駅のみどりの窓口で払い戻し手続きをする必要があります。この際の払い戻し手数料も基本的には前述の通常ルールが適用されます。なお、駅で払い戻す場合でも領収書類は発券済きっぷと引き換えになりますので、受け取ったきっぷを忘れずに持参してください。
まとめ:ポリシーを必ずチェックしよう
えきねっとのキャンセル料について、無料になるケースと基本的なルール、および注意点を解説しました。原則として「支払い後のキャンセルには所定の手数料がかかる」こと、そしてキャンセル手続きは出発前までに行う必要があることを押さえておけば、急な予定変更の際にも落ち着いて対処できるでしょう。
最後に重要なのは、最新の公式ポリシーを必ず確認することです。JR東日本の公式サイトやえきねっとのご利用ガイドには、払い戻し手数料や手続き期限に関する詳しい規定が掲載されています。旅行前にはそれらを一読し、常に最新の情報に基づいて行動することで、安心して予約サービスを利用できます。
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