新幹線の指定席で予約した時間を早める変更は可能?手数料の有無とやり方

新幹線の指定席で予約した時間を早める変更は可能?手数料の有無とやり方

新幹線の指定席券は条件を満たせば予約した列車より早い時間の列車に変更可能です。

予約した当日の予定繰り上げなどで「もっと早い新幹線に乗りたい」場合でも、出発前であれば指定席の予約時間を前倒しできます。ただし変更にはルールがあり、手数料の有無や注意点も確認が必要です。

本記事では、新幹線指定席の予約時間変更は可能か、変更方法や手数料の有無、注意点について解説します。これから新幹線を利用する予定の人たちは参考にしてみてください。

目次

新幹線の指定席で予約時間を早める変更は可能?

新幹線の指定席は出発時刻前であれば早い時間の列車に変更できます

JR各社の規定で、未使用の指定席特急券は乗車予定列車の発車前なら1回に限り手数料なしで変更可能となっています。つまり、まだ列車に乗っておらず出発時刻前であれば、予約済みの指定席を別の新幹線に振り替えることができます。

なお、ネット予約サービスを利用している場合は複数回の変更も可能です。たとえばJR東海の「スマートEX」やJR東日本の「えきねっと」では、切符を受け取る前かつ予約列車の発車時刻前であれば何度でも無料で予約変更ができます

このようなオンラインサービスを利用すれば、出張や旅行の日程変更にも柔軟に対応できるでしょう。

ただし、変更手続きは必ず予約した列車の発車前に行う必要があります。発車時刻を過ぎてしまうと、その指定席券は無効となり変更も払い戻しもできなくなります。したがって、予定より早い列車に乗りたくなったら、出発直前ではなく時間に余裕をもって早めに変更手続きをすることが大切です。

新幹線の指定席で予約時間を早める方法

予約した新幹線の時間を早める変更方法として、主に次の3つがあります。これからそれぞれの方法について説明します。

新幹線指定席券の変更方法 オンライン/券売機/みどりの窓口

※ いずれも発車時刻前までが基本。商品条件・時間帯(深夜メンテ等)により操作できない場合があります。

方法 要旨 解説 参考
インターネット予約を変更 未発券ならオンライン可。 えきねっと/スマートEX等で購入・未発券の指定席券は、発車前までWeb/アプリで変更可能。自宅や移動中でも手続きでき、窓口に行く手間を省ける(深夜メンテ時間は不可)。 eki-net.comsmart-ex.jp
指定席券売機で変更 発券済みも変更可。 駅の指定席券売機で、発券済みの指定席券を使って出発時刻前まで変更可能。メニューから「指定席」→対象予約を選び操作。稼働時間は駅により異なるため事前確認を。
みどりの窓口で変更 係員に相談可。 駅のみどりの窓口(有人)でも変更可能。購入済みの指定席券+乗車券を提示し、希望列車(例:◯時発→◯時発)を伝える。混雑時間帯もあるため、余裕を持って訪問を。

いずれの方法でも変更手続きは出発前までとなる点は共通です。変更後の新しい列車に乗車する際は、変更後に発行されたきっぷ(またはモバイル乗車票)を使用してください。

予約時間の変更に手数料は発生するのか?

新幹線の指定席予約を早い時間に変更しても、基本的に手数料はかかりません。多くの場合、予約変更そのものに対する変更手数料は無料です。

JRの公式ルールでも、使用開始前(乗車前)の指定席券は1回まで手数料なしで変更できると定められています。したがって、予定変更に伴う最初の1回の時間変更であれば追加の費用負担はありません。

2回目以降の変更には手数料が発生する点に注意が必要です。一度変更を行った指定席券をさらに変更したい場合、いったん切符を払い戻して新規に買い直す扱いになります。この際、払い戻しには所定の払戻手数料がかかります。

例えば、乗車前であれば指定席特急券の払い戻し手数料は通常220円です。また、出発日の前日・当日に変更した後で払い戻す場合は、特急料金の30%(最低でも340円)という高額な手数料設定となるケースもあります。一度の変更で済むよう計画を立てるか、あるいはオンライン予約特典で変更手数料がかからないサービスを活用すると良いでしょう。

なお、予約変更そのものには手数料が不要でも、乗車条件の違いによる追加料金が発生する場合があります。具体的に言うと、変更後の列車がグリーン車など上位クラスになる場合や、当初より高い料金の列車に乗り換える場合は、その差額を支払う必要があります。逆に、変更後に料金が安くなる場合は差額が払い戻されます。あらかじめ新旧の列車で料金差がないか確認しておくと安心です。

予約時間を変更するときの注意点

新幹線の指定席予約を変更する際には、以下の点に注意しましょう。

注意1 出発時刻までに手続きが必要

変更は予約した列車の出発時刻までに済ませる必要があります。指定席券の変更は乗車駅の発車時刻より前でなければ受け付けてもらえません。

発車後はその切符は無効となり変更も払い戻しもできなくなるため、できるだけ早めに手続きを行ってください。特に、当日になってから予定が変わった場合は、列車が出てしまう前に速やかに変更手続きをすることが重要です。

注意2 切符の種類次第で変更できない

購入した切符の種類によっては予約変更ができないケースがあります。いわゆるお得な割引切符や旅行商品では、時間変更そのものが認められていないものもあります。

例えば、JR東海ツアーズが販売する「ぷらっとこだま」やJR東日本びゅうプラザのダイナミックレールパックなどは券面指定の列車以外への変更ができません。

このような商品は一度予約した列車を早めることができないため、予定が変わりそうな場合は最初から変更可能な通常きっぷを購入するなど工夫が必要です。

注意3 差額精算が発生する

変更時には運賃・料金の差額精算にも注意しましょう。前述の通り、予約時間を早める変更手続き自体に手数料はかかりません。しかし、変更後の乗車区間や列車種別・座席クラスによって料金が変わる場合は、その分の差額を支払う必要があります。例えば、普通車指定席で予約していたものをグリーン車指定席に変更する場合、グリーン料金との差額を追加で支払う必要があります。

また、元の予約が割引料金適用列車で、新たに変更する列車が通常料金の場合も追加の特急料金が発生します。反対に料金が下がる場合は差額の払い戻しを受けられます。変更後に思わぬ支払いが生じないよう、事前に料金差を確認してから変更手続きを行いましょう。

原則変更は1回まで!

新幹線の指定席は出発前であれば予約した時間を早める変更が可能で、基本的に最初の変更は手数料不要で対応してもらえます。駅の券売機や窓口に加え、ネット予約サービスを活用することでスムーズに変更手続きができます。

ただし、変更は原則1回までで、2回目以降は払い戻し手数料が発生する点に注意が必要です。また、一部の割引切符では変更不可であったり、変更によって料金差額の精算が必要になったりする場合もあります。これらのポイントを押さえておけば、予定変更時でも新幹線を無駄なく便利に利用できるでしょう。

参考文献

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