みなさんのなかには、突如として予定に変更が生じて新幹線を途中で降りないといけなくなった人たちもいるかもしれません。とはいえ、再びまた目的地に向かわないといけないのに運賃を無駄にするのはいやですよね。その際に、新幹線を途中で降りてまた戻る方法の有無が気になるはずです。実際のところ、途中下車は可能なのでしょうか?
この記事では、新幹線を途中下車する方法について解説しています。また、途中下車に関する裏技の有無や日をまたぐときのルールにも言及しているので、急な予定の変更で新幹線を降りないといけなくなった人たちは参考にしてみてください。
途中下車とは?
そもそも新幹線における「途中下車」とは、どのような意味なのでしょうか?
「途中下車」とは、旅行途中の駅で一時的に改札口の外に出ることを意味しています。途中下車の概念に関しては、JR東日本の『旅行営業規則』で次のように定められています。
(途中下車)
第156条旅客は、旅行開始後、その所持する乗車券によって、その券面に表示された発着区間内の着駅(旅客運賃が同額のため2駅以上を共通の着駅とした乗車券については、最終着駅)以外の駅に下車して出場した後、再び列車に乗り継いで旅行することができる。
JR東日本公式サイト『第2編 旅客営業 -第4章 乗車券類の効力 -第2節 乗車券の効力』より引用
以上のことを考慮すると、新幹線の途中下車は再びまた乗車して目的地まで行けることが前提となっていると考えればよいでしょう。
新幹線で途中下車できるのか?
そもそも新幹線の乗客が途中下車することは認められているのでしょうか?
片道の営業キロが101km以上である場合、新幹線は途中下車できます。ただし、途中下車が認められる対象は乗車券のみなので、特急券は無効になります。すなわち、再度、新幹線に乗る時は特急券のみを新しく購入しなければいけないのです。なお、新幹線を含む電車全般で途中下車が認められていないのは、以下の4条件となっています。
新幹線の途中下車が認められない条件
- 条件1 片道の営業kmが100kmまでの普通乗車券
- 条件2 大都市近郊区間内のみをご利用の場合の普通乗車券
- 条件3 一部のおトクなきっぷ
- 条件4 特急券、急行券、グリーン券、寝台券、指定席券、乗車整理券
新幹線を途中下車する裏技はある?
それでは、新幹線の途中下車が認められてない場合でも通用する裏技は存在するのでしょうか?
残念ながら、新幹線の途中下車に関しては、JR東日本が定める『旅行営業規則』で許可されている範囲でのみ認められているため、裏技は存在しません。むしろ、裏技と称して単なる違法行為をおすすめする記事やSNSの投稿には、くれぐれも注意してください。万が一、支払うべき運賃をごまかすようなことをすれば、罰せられることなるでしょう。
強いて言えば、新幹線を途中下車する可能性があると事前にわかっているならば、片道101km以上の乗車券を買うことを推奨します。先ほども述べたように、片道100km以下の普通乗車券は途中下車の許可対象にはなりません。こればかりはルールですから、100.99999kmでも、101km以上でない限り、認められないのです。
途中下車のルールそれ自体があまり知られていませんから、ある意味で新幹線の裏技であると言えるかもしれません。
途中下車で日をまたぐことが可能な期間
なお、新幹線を途中下車した場合、日をまたいでも乗車券を再び利用することは可能なのでしょうか?
結論から言えば、新幹線を途中下車してから日をまたいでも特急券を購入すれば再び目的地まで乗車できます。ただし、目的地までの距離に応じて乗車券の有効期間が定められているので、それを過ぎると無効になっています。これに関しては、JR東日本の公式サイトでは乗車券の有効期間を以下のように説明しています。
途中下車で日をまたぐことが可能な期間
200キロまで | 400キロまで | 600キロまで | 800キロまで | 1000キロまで |
---|---|---|---|---|
2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 |
※1001キロ以上は200キロごとに1日を加えます。
乗車券の表面には有効期間が記載されているので、そちらを確認してください。有効期間の範囲であれば、日を跨いで乗車できるので、ホテルに止まって休むなどの緊急措置も実行できますので安心してください。
新幹線を途中下車するときの注意点
新幹線を途中下車するときには、いくつか注意点があります。復習も兼ねて、ここでは、大きく3つの気を付けるべきことを紹介していきます。
注意1 片道101km以上のルートが対象になる
はじめに、新幹線の途中下車は乗車駅〜降車駅までの距離が片道101km以上でないといけません。乗車駅〜最終目的地までの駅が100kmだと、途中下車できないんです。ただ、新幹線は長距離移動は基本ですから、それほど心配する必要はないかもしれませんが、念のため考慮しておきましょう。
注意2 下車した駅から逆走できない
続いて、新幹線で途中下車した駅から逆走できません。途中下車した駅から、戻るルートに行く場合は切符の再購入をしないといけません。例えば、東京〜新青森に行くとします。東京から新幹線に乗車し、仙台で下車をします。仙台で「次は福島に行きたいな!」と思った場合は、逆走に該当するので切符を再購入する必要があるわけです。同じ東京〜新青森の切符では戻ることができないので注意してください。
注意3 特別企画乗車券は途中下車できない
最後に、「おトクなきっぷ」などの特別企画乗車券は途中下車できません。特別企画乗車券とは、JRや旅行会社がまれに販売するお得な切符です。簡単に言えば、普通の切符より明らかに安く、独特のネーミングが記載されているものだと言ってよいでしょう。あくまでも、普通乗車券のみ途中下車の対象になることを覚えておいてください。
特急券だけ買わないといけない
嬉しいことに、新幹線は特定の条件さえ満たせば、いつでも途中下車できます。けれども、再度、目的地を目指すならば、特急券分の料金が発生します。あくまでも乗車券のみ有効なだけなのです。その意味では、途中下車は明らかに損なのです。何か特別な事情がない限りは選択しないほうがよいと言えるでしょう。
また、新幹線の途中下車に関する裏技も存在しません。ルールを守らないで、ズルをしようとするのはやめてください。今の時代はネットで自分の悪事が記録されて、永遠に悩まされるデジタルタトゥーの時代ですから、粗末なことでも悪いことに手を染めないように気をつけてください。
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