新幹線に乗る際に、少しでも料金を節約するために自由席を選択する人たちもいるはずです。けれども、混雑時に座れないことを思うと、何時間も立ちっぱなしは流石にしんどいですよね。実際のところ、新幹線の自由席に座れないことはあるのでしょうか?
この記事では、「新幹線の自由席に座れないことはあるのか?」という疑問について考察しています。また、気になる確率や混雑時期、座れなかったときの対処法にも言及しているので、これから新幹線で自由席を購入しようと考えている人たちは参考にしてみてください。
新幹線の自由席とは?
新幹線の自由席とは、乗車券と自由席特急券を購入しさえすれば、だれでも座ることが可能な席を指しています。事前に予約することもできなので、席が空いているときだけ座れる席なのです。通常、自由席は新幹線の車両編成の中で、特定の車両に限定されています。具体的に言えば、東海道新幹線では通常1号車から3号車が自由席になっています。
指定席と比べて、自由席には大きく3つのメリットがあります。
- メリット1 料金が安い。
- メリット2 乗車時間が指定されていないので予定を変更しやすい。
- メリット3 自由に座っている席を変更できる。
自由席は、事前の計画性よりも柔軟性を重視する旅行者やビジネスパーソンに支持されています。
新幹線の自由席に座れないことはある?
そもそも新幹線の自由席に座れない可能性はあるのでしょうか?
結論から言うと、新幹線が混雑していれば、チケットを購入した人だったとしても自由席に座れない場合はあります。自由席は先着順で席が埋まっていくため、席数以上に乗客数が多ければ座れないこともあるわけです。その結果、目的地まで立ったままの状態になるおそれもあります。
したがって、新幹線で座れないのがストレスになると感じるのならば、指定席を購入することをおすすめします。現在は、駅の案内所で切符を購入するほか、えきねっとなどインターネットを利用して切符を購入できます。事前に切符を購入するとスムーズにホームに入場できるでしょう。
新幹線の自由席に座れない確率
なお、新幹線の自由席に座れない確率は、どれくらいなのでしょうか?
残念ながら、新幹線の自由席に座れない確率は、その日の乗客数によって大きく変動するので一概には言えません。
また、乗客数は時間帯や時期によって変わります。例えば、通勤時間帯の7時〜9時、退勤時間帯の17時から19時は混み合うため自由席の確保が難しくなります。それ以外の10時から16時は混雑しないため自由席に座れる確率が高まるでしょう。加えて、長期休暇の時期になれば、乗客数も増えるので座れない確率が高くなっていくでしょう。
新幹線の自由席が混雑する時期
それでは、新幹線の自由席が混雑する時期は、いつなのでしょうか?
これまでの傾向から考えると、ゴールデンウィークや年末年始、お盆休みなどの長期休暇は新幹線の自由席は混雑すると考えられます。いわゆる、「帰省ラッシュ」が発生するからです。具体的には、以下の日程は人が多くなることが予想されます。
新幹線の自由席が混雑する時期
- 春休み(3月21日〜4月5日)
- GW(4月28日〜5月6日)
- 夏休み(7月21日〜8月31日)
- 冬休みと年末年始(12月25日〜1月10日)
この時期は、人の移動が激しくほとんどの公共交通機関が混雑します。そのため、長期休み期間中に新幹線に座ってのんびり乗りたい場合は、指定席の予約をおすすめします。自由席に座って移動したい場合は旅行や観光に行く時期を調整しましょう。
新幹線の自由席に座れなかったときの対処法
それでは、新幹線の自由席に座れなかったときは、具体的にどうすればよいのでしょうか?
ここでは、大きく3つの対処法について説明していきます。
方法1 車両の中央に立って席が空くのを待つ
第1に、混雑時期やタイミングが悪く席を確保できないときは、車両の中央部に立って席が空くのを待ちましょう。
新幹線が駅で停車するタイミングでデッキにいると、次の駅で席が空いてもすぐに座って席を確保できません。したがって、どうしても座りたいならば、中央部に立って席が空いたらすぐに座ることを心がけましょう。立っている人たちは基本的に席が空くのを待っていますから早い者勝ちなのです。
ただし、車両中央部で立つ場合は、座席の肘掛け部分にもたれないよう注意しましょう。肘掛けは自由席に座っている乗客のスペースであるため、思わぬトラブルを招いてしまう可能性があります。
方法2 指定席の差額分を支払い指定席に座る
第2に、自由席を確保できないときは、指定席を購入して座るのも選択肢のひとつです。具体的には、車内のスタッフに指定席の料金について確認して、差額分を支払うことになります。
いうまでもなく、許可を得ずに指定席に勝手に座るのは違反行為となるため、事前に確認して了承を得るようにしましょう。しかしながら、指定席の移動は必ずできるとは限りません。乗務スタッフが「難しい」と判断した場合は移動は、移動できないのです。
方法3 乗客の出入りが激しい駅を把握する
第3に、停車駅の中でも乗客の出入りが激しい場所を把握しておきましょう。すなわち、降りる人が多い分だけ、自由席が空く可能性は高くなるので、それを見越して席の確保に努めるわけです。とりわけ、次の駅で降りる人は以下のような特徴があります。
- 特徴1 到着アナウンスを聞いてそわそわしてる。
- 特徴2 荷物いじってる。
- 特徴3 身なりを整えてる。
- 特徴4 背伸びしてる。
上記の特徴に該当する人を見つけたら、次の停車駅で降りる可能性があるので、自由席を確保しにいきましょう。
新幹線の自由席に座るためにすべきこと
なお、新幹線の自由席に座るためにすべきこととしては、以下の点を意識してみてください。
新幹線の自由席に座るためにすべきこと
- その1 ホームに早めに出て1番乗りで乗車する。
- その2 他人に遠慮せずに空いている席を見つけたら確保する。
- その3 混雑状況を調べた上で時間帯をずらす。
指定席を検討したほうがよい
とはいえ、自由席と指定席の差額分は数百円程度に収まることも多いため、どうしても座りたいならば初めから指定席を購入することをおすすめします。閑散期ならともかく、長期休暇などの多くの人が新幹線を利用する時期に座るのは、現実的に難しいと言わざるを得ません。
もちろん、予定を柔軟に変更したい場合は自由席が便利なわけですが、訪日外国人も増えている状況において、自由席を確保するのは決して簡単ではありません。30分程度ならまだしも、2時間立ちっぱなしになれば肉体的にも疲労が大きいので、指定席と自由席の選択を間違えないようによく検討してみてくださいね。
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