新幹線やまびこの自由席は何号車?おすすめの座席も紹介

新幹線やまびこの自由席は何号車?おすすめの座席も紹介

やまびこ号は東京~仙台・盛岡間を運行する東北新幹線の列車で、通勤や近距離利用も多いため自由席が設けられています。

現在、東北新幹線では「はやぶさ」や「つばさ」など全席指定の列車が主流となっていますが、「やまびこ」「なすの」は自由席がある貴重な存在です。

自本記事では、「やまびこの自由席が何号車なのか?」について、おすすめの座席や混雑状況、座れないリスクへの対策やリアルタイムの混雑確認方法まで詳しく解説し、快適に利用するコツを紹介します。

目次

新幹線やまびこの自由席は何号車?

やまびこ号の普通車自由席は基本的に1~5号車に設定されています。ただし、列車の編成や車両形式によって異なり、一部の列車では6号車まで、また17両編成の場合は12~17号車にも自由席が設けられます。

多くの「やまびこ」はE5系10両編成(東京寄り1号車~10号車)で運行され、この場合1~5号車が自由席です。2024年3月のダイヤ改正以降、やまびこの大半がE5系に統一されており、E2系で運転される列車は早朝・夜間のごく一部に限られます。一方、現存するE2系10両編成のやまびこではグランクラス車両が無いため1~6号車まで自由席になります。

さらに、秋田新幹線「こまち」のE6系を連結して17両編成で運転される列車では、基本の自由席エリア(1~3号車)に加えて12~17号車も自由席として開放されます。このE5系+E6系の17両編成では自由席車が合計9両と通常の倍近い座席数となり、余裕をもって座れるでしょう。

逆に山形新幹線「つばさ」を併結する17両編成では11~17号車がつばさ号(全車指定席)となるため、やまびこ側の1~6号車が自由席に指定されます。自由席となるのはいずれも普通車(横2+3列シート配置)で、自由席車内であれば空いている席に自由に座ることができます。

編成自由席の号車備考
E5系/H5系 10両編成1~5号車10号車:グランクラス指定席、9号車:グリーン車指定席
E2系 10両編成1~6号車9号車:グリーン車指定席(グランクラスなし)
E5系+E6系 17両編成1~3号車・12~17号車E6系7両分がすべて自由席(全17両中9両)
E5系+つばさ 17両編成1~6号車11~17号車は山形新幹線つばさ(全車指定席)

新幹線やまびこの自由席でおすすめの座席

自由席で確実に座りたいなら、座席数が多く空いている車両ゆったり座れる席を狙うのがポイントです。以下に3つのポイントを挙げます。

東北新幹線 自由席で座りやすくする実戦テク 編成選び/車両選び/途中駅確保

※ 自由席の有無・号車は列車種別で異なります(はやぶさ・こまち=全席指定やまびこ・なすの=自由席あり)。

ポイント 要旨 解説 参考
17両編成の列車を選ぶ 総座席が多め。 E5(10両)+E6(7両)の17両編成は総座席数が多く、全体として着席チャンスが増えがち。
ただし自由席は通常E5側の1〜3号車で、E6側12〜17号車は「こまち」用=全車指定席(2+2で快適だが自由席では乗れない)。
自由席狙いならやまびこ(E5側)の号車表示を必ず確認。
2号車を狙う 座席数が多め。 先頭構造で座席が少ない1号車より、2号車は同じ自由席でも座席数が多く着席確率が上がりやすい
さらにドアから遠い列(車端の3列目以降など)は埋まりにくい傾向。並ぶ位置も意識して乗車を。
途中駅で空席を確保 主要停車駅で入替。 発車時に満席でも、宇都宮/福島/郡山などの途中停車駅で降車→空席が発生。
ドア付近で様子を見て、停車→扉開のタイミングですばやく空いた席へ移動。荷物はすぐ動ける配置に。
注意・補足(自由席の基本) 種別で可否が違う。 はやぶさ・こまち・はやて等は基本全席指定で自由席なし。
自由席に確実に乗りたい場合はやまびこ/なすのを選択し、自由席号車(通常1〜3号車)に並ぶこと。

E6系普通車の2+2シートはグリーン車並みと評されており、階段から遠い17号車は繁忙期以外ではガラガラだったとの体験談もあります。ちなみに、E5系やまびこの普通車自由席には全席に電源コンセントがあります。E2系の場合、窓側席にコンセントが設置されています。スマートフォン等の充電をしたい場合は座席選びの参考にしてください。

さらに、最前列(1番A席など)や最後列の座席は前後に他の座席が無いため足元スペースが広いという利点があります。快適性を重視するなら、こうした席を狙うのもよいでしょう。また、多くの乗客は窓側か通路側から座席を埋めるため、3人掛け座席の中央席は最後まで空いている場合がしばしばあります。

絶対に座りたい場合は中央席も辞さない構えでいると、席を確保できる可能性が高まります。これらのポイントを押さえておけば、自由席でも座れる可能性を大きく高められるでしょう。

新幹線やまびこの自由席で座れない可能性はある?

混雑期にはやまびこ自由席が満席になり、座れない可能性があります。特に、大型連休や週末のピーク時間帯は自由席が埋まりやすく、立ち客が出るほど混雑するため注意が必要です。

なお、各駅停車タイプの「なすの」号は自由席車両の割合がやまびこより多く、列車によっては普通車のほとんどが自由席になっています。時間に余裕がある場合は、混雑するやまびこ号ではなく、なすの号を利用することで座席を確保しやすくなるでしょう。

例えば、連休初日の東京発の下りやまびこでは、自由席の乗車率が100%近くなり、東京駅以外から乗車すると座れないケースも報告されています。逆に、連休最終日(日曜夕方)仙台発の上りも同様に混み合い、自由席で立ったまま移動する乗客が見られます。

また、東北新幹線では他の速達列車(はやぶさ・こまち等)に自由席が無いため、指定席が満席の際に自由席のあるやまびこ号に乗客が集中しやすいことも混雑に拍車をかけます。さらに、盛岡まで運行される2ケタ番号の「やまびこ」は乗車距離が長く利用者も多いため混雑しやすい傾向があります。一方、仙台発着の100番台・200番台のやまびこは比較的短区間で途中駅からの乗客も分散するため、空席を見つけやすいと言われます。

平日の場合でも金曜夜の東京発(下り)や月曜朝の仙台発(上り)では通勤・帰省の需要が重なり自由席が満席になりがちです。平日日中のやまびこは逆に空席が目立つ傾向にありますが、混雑が予想される日時は指定席を予約しておくと安心でしょう。

  • 混雑しやすい時間帯: 土日祝の朝(下り)・夕方(上り)、金曜夜(下り)、月曜朝(上り)、長期連休中
  • 比較的空いている時間帯: 平日昼間、夜遅い時間帯(終電近く)

そして年末年始やお盆など長期休暇シーズン中は、上下線とも終日にわたって自由席が混み合う傾向があります。最大限に混雑を避けたい場合は、その時期の自由席利用は控えることも検討してください。

なお、JR東日本によれば、自由席車に乗り切れないほど混雑した場合は安全確保と遅延防止の観点から車掌判断で指定席車のデッキや通路に自由席客を案内することがあるといいます。それだけ自由席が満席になる事態が起こり得るため、繁忙期は乗車列に早めに並ぶなど余裕を持った行動が大切です。

新幹線やまびこの混雑状況を調べる方法

やまびこ号の混雑状況は事前に調べることが可能です。

例えば、JR東日本公式アプリで乗車予定の列車を検索すれば自由席の空席状況をリアルタイムで確認でき、東京駅や仙台駅の電光掲示板にも直前のやまびこ号自由席の乗車率が表示されます。

また、JR東日本のインターネット空席案内(JRサイバーステーション)やえきねっとで指定席の予約状況を調べれば、自由席の混雑度をある程度推測することもできます。

そのほか、駅係員に直接問い合わせれば直近の混雑傾向を教えてもらえる場合がありますし、SNS検索を活用して利用者の投稿から混雑度合いを把握する方法も有効です。「#やまびこ」「#新幹線混雑」などのハッシュタグでX(旧Twitter)検索すると、現在の混雑状況に関する投稿が見つかることがあります。

なお、年末年始やゴールデンウィークなど大型連休前には、JR東日本が公式サイトで列車別の予約状況や混雑見通しを発表することがあります。そうした情報も事前にチェックしておくと良いでしょう。

混雑時には満席になることも珍しくない

東北新幹線「やまびこ」の自由席は通常1〜5号車ですが、一部の列車では6号車や12号車以降にも設定されています。混雑時には自由席が満席となることもあるため、この記事で紹介した座席選びのコツや混雑情報の確認方法を活用し、確実に座れるよう準備しておきましょう。

必要に応じて指定席の予約も検討し、快適な新幹線の旅をお楽しみください。以上のポイントを踏まえてしっかり準備すれば、自由席でも確実に座席を確保できるでしょう。

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