格安航空ジェットスターは運賃の安さで人気ですが、「二度と乗らない」という否定的な口コミも少なくありません。遅延や欠航の多さ、サービス面での不満など複数の要因が重なり、利用後に後悔するケースが見られます。
本記事では、その主な理由と実際の口コミ、さらにジェットスターを利用する際の注意点を解説します。遅延・欠航率の高さや荷物規定の厳しさなどLCC特有の欠点がありますが、適切に理解・準備すれば格安運賃を賢く活用することも可能です。
ジェットスターに二度と乗らないと後悔するのはなぜ？
結論として、ジェットスターを「二度と乗らない」と後悔する主な理由は、他社より高い遅延・欠航の発生率や補償のなさ、スタッフ対応への不満、そして厳格な荷物規定によるトラブルの3点です。これからそれぞれについて詳しく説明します。
理由1：遅延・欠航が多く補償もないため
ジェットスターは他社と比べ遅延・欠航が発生しやすい点が最大の懸念です。国土交通省の統計によれば、ジェットスターの遅延率は約16.6％、欠航率も3.5％前後と報告されており、日本の主要航空会社の中でもかなり高い水準です。
実際、12社ある国内航空会社の中で欠航率がワースト1位となった時期もあり、35便に1便程度は欠航する計算になります。LCC各社は機材を連続してフル運用するタイトなスケジュールのため、一つの便の遅れが後続便に連鎖しやすく、悪天候や機材トラブル時には運航が大幅に乱れる傾向があります。
そのうえ、ジェットスターでは、遅延・欠航に伴う宿泊費や他交通機関の追加費用は基本的に補償されません。振替便や払戻対応はありますが、「ホテル代や交通費などは自己負担」となるため、予定が狂った際の損失リスクが高い点も後悔につながっています。
理由2：サービス対応の質に不満が多い
接客サービスの質の面でも不満の声があります。たとえば、客室乗務員の対応について、乗客に対し「No! No!」と大声で注意したり、荷物の収納を手伝わず頭ごなしに叱りつけるようなケースが報告されています。
機内で乗務員同士のおしゃべりが目立つとの指摘もあり、フルサービスの大手航空会社に慣れた乗客にはプロ意識に欠ける対応と映ってしまいます。また、機内サービスが簡素である点も留意が必要です。ジェットスターでは基本的に機内食やドリンク、エンタメ設備は有料で、無料のサービスは提供されません。
加えて、エコノミー座席のシートピッチ（前後間隔）は約74cmと大手より狭く設定されており、身長の高い人には窮屈に感じられがちです。長時間のフライトでは疲労を感じやすく、「安かろう悪かろう」とサービス面で割り切れない乗客にとって不満の種となっています。
理由3：荷物規定が厳しくチェックインも手間
荷物に関する制約と搭乗手続きの煩雑さも乗客を後悔させる理由です。
ジェットスターはLCC各社の中でも特に手荷物規定が厳格で、機内持ち込みは合計7kgまで（ハンドバッグ等含む2個まで）と定められています。空港では持ち込み手荷物の重量・サイズチェックが厳しく、7kgを超えるとその場で有料預け入れとなり高額の追加料金が発生します。
安い航空券代に惹かれて荷造りすると、当日空港でオーバー分の支払いが発生して結果的に割高になるケースもあります。
加えて、ジェットスターはチェックインや搭乗手続きにも注意が必要です。自動チェックイン機の不調やカウンターの混雑により、長蛇の列で搭乗まで疲弊したという口コミも多く見られます。特に、繁忙期や悪天候後は臨時スタッフの増員が不十分なことがあり、搭乗手続きに想定以上の時間がかかることがあります。こうした手間やストレスから、「もう二度と乗りたくない」と感じてしまう乗客もいるのです。
ジェットスターの口コミ
ジェットスターの口コミについては、SNSや専用サービスでチェックすることをおすすめします。ここでは、具体的にネガティヴとポジティヴの両意見をまとめていきます。詳細は以下のリンクから口コミをチェックしてみてください。
ネガティヴな意見
ジェットスター利用者のネガティブな口コミには、上述のような遅延・欠航の多さやスタッフ対応への不満が目立ちます*実際の投稿でも「欠航して最悪」「カウンター対応が酷い」といった声が散見され、定時運航率の低さやサポート体制への怒りが表明されています。
例えば、ある利用者は、予約していた便がジェットスター都合でスケジュール変更になった際のカスタマーサポート対応が「ありえないほど酷かった」と述べています。
そのケースでは振替便に間に合わないことを証明する画像提出を求められたり、代替手段の相談でも高圧的な態度を取られるなど、終始誠意のない対応に終始したといいます。
結果として「もう二度とジェットスターは利用しません」と失望をあらわにしており、こうした体験談がネット上で共有されている状況です。
ジェットスターのポジティブな口コミ
一方でポジティブな口コミでは、やはり圧倒的な料金の安さと路線の便利さが評価されています。実際「コスパが非常に良い」という声が多数寄せられており、価格の安さゆえにジェットスターを選んだという利用者が大半です。
ジェットスター最大のメリットは運賃の安さで、JALやANAの早割運賃と比べても平均で7,000円ほど安く、直前予約でも大手より格安のケースがあります。
具体的に言うと、成田〜新千歳（札幌）間が片道5,000円を切ることもあり、この破格の料金設定は多くの旅行者に「値段以上の価値がある」と受け止められています。
また、国内LCC最多規模の路線ネットワークも強みで、成田・関空・中部を拠点に北海道から沖縄まで主要都市を網羅しており、地方路線を含め選択肢が豊富です。実際に「思ったより快適だった」「時間通りに到着し、この運賃なら大満足」といった肯定的な口コミも見られ、LCCとして割り切って使えば満足度は高い傾向があります。
ジェットスターを選ぶときの注意点
ジェットスターを後悔なく利用するために、**事前に以下の点に注意しておくことが重要です。**これらを踏まえて計画すれば、安価なLCCを上手に活用できるでしょう。
注意1：スケジュールに余裕を持つこと
遅延や欠航が発生しうることを念頭に、旅程には十分な時間的余裕を持たせましょう。到着後すぐに重要な予定を入れない、最終便ではなく早めの時間帯の便を選ぶなど、リスクヘッジが必要です。万一フライトがキャンセルになっても代替策を取れるよう、予備日や他交通手段を検討しておくと安心です。
また、旅行保険や航空会社独自の補償オプションがあれば事前に加入し、トラブル時の費用負担に備えることも検討しましょう。ジェットスターでは遅延・欠航時に宿泊費等の補償はないため、自分でリスク管理をする姿勢が大切です。
注意2：荷物重量・サイズと追加料金に注意
手荷物の重量制限を厳守し、事前に計量・予約しておくことが肝心です。機内持ち込みは合計7kgまで無料ですが、少しでも超過すると空港カウンターで高額の追加料金を請求されます。
事前に荷物を厳選し、自宅で重量を測ってから出発しましょう。預け荷物がある場合もオンラインで必要重量分を購入しておけば、当日空港で支払うより割安です。帰りの便ではお土産等で荷物が増える可能性があるため、行きの時点で余裕を持ったプランにしておくと安心です。
なお、荷物検査は厳しいので、規定サイズ外のスーツケースや重量オーバーを侮らないようにしましょう。
注意3：チェックインは早めに確実に
ジェットスター利用時は、空港には余裕を持って早めに到着することを強く推奨します。搭乗手続きは出発時刻の30分前に締め切られ、それを過ぎると搭乗できず払い戻しもされません。
LCC各社は保安検査場も混み合いやすいため、国内線でも1〜2時間前には空港に着いておくと良いでしょう。オンラインチェックインや自動チェックイン機を活用した手続きをスムーズに進める工夫も大切であると考えられます。
特に、成田空港などLCC専用ターミナルは動線が長く時間がかかる場合があるので、案内表示に従って早め早めの行動を心がけてください。時間に余裕をもって行動すれば、搭乗前のストレスを減らし落ち着いてフライトに臨めます。
低価格で利便性が高い！
ジェットスターに「二度と乗らない」と感じてしまう背景には、LCC特有の運航の不安定さやサービスの簡素さがあります。遅延・欠航によるスケジュールの狂いや、追加料金・接客対応への不満から後悔する利用者がいるのは事実です。
しかし一方で、ジェットスターの低価格と利便性は大きな魅力であり、適切に準備し割り切って利用すれば十分に恩恵を受けられる航空会社でもあります。要はLCCの特徴を理解したうえで、時間と荷物に余裕を持ち自己防衛策を講じることが肝心です。
「安さ」を最大限享受するためにも、上記の注意点を踏まえて計画し、トラブル発生時の対処法まで考えておけば後悔せずに済むでしょう。料金重視で旅程に融通が利く場合は、ジェットスターは強力な選択肢となり得ます。逆に時間厳守の出張や快適さを重視する旅行では無理をせず、状況に応じて他社便も検討することをおすすめします。
参考文献
- HOTTEL（2025）「ジェットスターには二度と乗らないと口コミで言われている原因は？ネットの評判からHOTTELの記者が調査」https://hottel.jp/685337/（取得日：2025年09月05日）
- みん評「ジェットスターの口コミ・評判」https://minhyo.jp/jetstar（取得日：2025年09月05日）
- Jetstar公式サイト「出発までの準備・お手続きの締切時刻」https://www.jetstar.com/jp/ja/before-you-travel（取得日：2025年09月05日）
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