モバイルPasmoとカードは併用できるのか?【2025年最新】

モバイルPasmoとカードは併用できるのか?【2025年最新】

みなさんのなかには、これからモバイルPasmoを登録しようと考えている人たちもいるはずです。スマホを改札機にかざすだけで入場と出場ができるのはスマートで便利ですよね。

けれども、移行作業を進めるにあたって、「カードタイプとも併用したい」と思うこともあるかもしれません。実際、モバイルPasmoとカードは併用できるのでしょうか?

この記事では、「モバイルPasmoとカードは併用できるのか?」という疑問について考察しています。モバイルPasmoに移行した後の処理やメリットにも言及しているので、参考にしてみてください。

目次

モバイルPasmoとカードは併用できるのか?

さて、モバイルPasmoに移行する際に、これまで使用していたカードと併用することは可能なのでしょうか?

残念ながら、モバイルPasmoとカードは併用できません。これに関しては、モバイルPasmoが利用者向けに用意しているFAQにも次のように記載されていることからも明らかです。

モバイルPASMO(Android端末)へ移行後のPASMOカードは利用できなくなります。
また、PASMOカードに定期券が付加されている場合は、その定期券もモバイルPASMOに移行され、併せてご利用できなくなりますので、ご注意ください。

モバイルPasmoサポート『モバイルPASMOに移行後のPASMOカードはどうなるか?』より引用

具体的には、カードの情報をAndroid、iPhoneなどの端末に移行させたらカードは利用できなくなります。カードに定期券が付与されている場合も、モバイルPasmoに切り替えたと同時に定期券の権限も移動するので注意してください。残念ながら、モバイルPasmoに切り替えるとカードには戻せないので注意してください。

移行したカードはどうなるのか?

それでは、モバイルPasmoに移行したカードは、具体的にどうなるのでしょうか?

結論から言えば、モバイルPasmoに移行したカードは使えなくなります。使えなくなったカードはそのまま自宅で保管するか、持ち主が処分するのが基本です。モバイルPasmoに移行した後のカードの処分方法は、移行先の端末の種類によって異なるため、以下の表で確認しておきましょう。

端末の種類カードの処分の仕方
AndroidPasmo取扱事業者の駅やバスの窓口で、カードのデポジット(預り金)の返金手続きを終えた後、回収してもらう
iPhone・Apple Watch持ち主本人が処分・廃棄する※窓口への返却は不要

iPhone・Apple WatchでモバイルPasmoに移行した場合、デポジットはApple PayのPasmoへ電子マネーとしてチャージされます。窓口で手続きをしなくてもきちんと返金されるので、安心してくださいね。

※ PASMOカード発行時のデポジット(預り金)500円は、移行(取り込み)時にApple PayのPASMOへSF(電子マネー)として入金(チャージ)します。

モバイルPasmoサポート『iPhone やApple Watchに移行(取り込み)後のPASMOカードはどうなる?』より引用

モバイルPasmoに移行するメリット

モバイルPasmoに移行するメリットは、次の3つです。

  1. 電車やバスにスムーズに乗車できる
  2. 現金やカードを持ち歩く必要がなくなる
  3. 再発行手数料がかからない

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

メリット1 電車やバスにスムーズに乗車できる

第1に、モバイルPasmoに移行すれば、電車やバスにスムーズに乗車できるようになります。モバイルPasmoではスマホのアプリやGoogleウォレットなどを通じ、入金や定期券の購入が可能です。

カードだと残高が足りないと券売機でチャージする必要がありますし、定期券を購入するには窓口まで足を運んでいましたが、モバイルPasmoだとその手間がすべて省けます。

例えば、「残高が足りない」と気づいたら好きな場所・タイミングでアプリを開き、入金の操作をするだけで、券売機に並ばなくても電車やバスに乗車できるんです。

メリット2 現金やカードを持ち歩く必要がなくなる

第2に、現金やカードを持ち歩く必要がなくなるのも、モバイルPasmoに移行するメリットです。

モバイルPasmoは電車やバスに乗車するだけでなく、買い物の支払いでも利用できます。会社を出て電車に乗り、スーパーで晩ごはんを買って家に着くまで、すべてモバイルPasmoで支払いを済ませられるのです。施設によっては、レストランや映画館などでもモバイルPasmoを使えます。

現金やカードを持ち歩く必要がなくなるぶん荷物も減るので、モバイルPasmoに移行することで身軽に外出できるようになるでしょう。

メリット3 再発行手数料がかからない

第3に、再発行手数料がかからないのも、モバイルPasmoのメリットとして挙げられます。スマホを紛失したり、故障したりしても、モバイルPasmoの会員サイトから手続きをするだけで無料で再発行できます。

モバイルPASMOの再発行登録を行うことで、当該PASMO情報をサーバーへ退避させ、紛失した端末上のPASMOを無効化します。新たに代替端末が用意でき次第、再発行(サーバ退避)されたモバイルPASMOを代替端末に設定することで、引き続きモバイルPASMOをご利用いただけます。なお、再発行に手数料はかかりません。
「会員メニューサイトでの再発行」により再発行登録を行ってください。

モバイルPasmo『スマートフォンの紛失・故障』より引用

モバイルPasmoに定期券が入っている場合も、再発行ができ次第、前と同じように使うことが可能です。ちなみにカードのPasmoだと、デポジット500円と再発行手数料520円の、合計1,020円がかかります。万が一の事態に備えたい方にも、モバイルPasmoはおすすめです。

移行しないほうがよいケースはあるのか?

モバイルPasmoに移行しない方がよいケースとしては、次のようなものが挙げられます。

  • 複雑な経路の定期券で通勤・通学している
  • 定期の乗車駅が、モバイルPasmoの定期券販売に対応していない
  • クレジットカードを持っていない
  • 無記名Pasmo・小児用Pasmo・一体型Pasmoを使用している
  • モバイルPasmoの定期券を発行していない事業者が発行したカードの定期券を使っている

モバイルPasmoの定期券は、鉄道・バスの定期券を1種類ずつしか購入できません。例えば「京王電鉄→都営地下鉄→都営バス」のような経路の場合、鉄道会社を2つ経由するため、モバイルPasmoの定期券では対応できないんです。遠方から通勤・通学しており、定期の乗車駅がモバイルPasmoの定期券販売に対応していない場合も、モバイルPasmoの定期券のサービス対象外です。したがって、定期のPasmoを利用している方は、利用区間を確認したうえでモバイルPasmoに移行するか検討するとよいでしょう。

また、モバイルPasmoのチャージはクレジットカードからの引き落としが一般的のため、クレジットカードを持っていない方は不便さを感じる可能性があります。口座引き落としにも対応していますが、提携している銀行が限られている点には要注意です。

ほかにも無記名Pasmo・小児用Pasmo・一体型Pasmoや、モバイルPasmoの定期券を発行していない事業者が発行したカードの定期券には、モバイルPasmoは対応していません。モバイルPasmoの利用条件にはさまざまな制約があることを理解したうえで、移行するか考えてみてください。

圧倒的な利便性を誇るモバイルPasmoですが、すべての利用者に万能的にフィットする設計にはまだなっていないのです。

モバイルPasmoに統一した方が便利

今回は、モバイルPasmoとカードは併用できるのかについて解説しました。

モバイルPasmoとカードは併用できないため、利用者はどちらを使うか選択することになります。

モバイルPasmoを利用するメリットは、次の3つです。

  1. 電車やバスにスムーズに乗車できる
  2. 現金やカードを持ち歩く必要がなくなる
  3. 再発行手数料がかからない

モバイルPasmoに移行することで、外出時の持ち物を減らし、より便利な生活を送れるようになります。Pasmoをよく利用する方は、ぜひカードのPasmoをモバイルPasmoに統一してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

IKITECH編集部は交通(電車・SUICA・新幹線・飛行機)や郵便などの生活インフラを専門領域に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナル集団です。生活インフラ分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次