新幹線さくらのおすすめ座席はどこ?景色がよい車両と広い座席も紹介

新幹線さくらのおすすめ座席はどこ?景色がよい車両と広い座席も紹介

新幹線さくらは、新大阪駅から鹿児島中央駅までを結ぶ山陽・九州新幹線の直通列車として、2011年の九州新幹線全線開業と同時に運行を開始しました。のぞみ号より料金が安く、指定席は2列+2列のゆったりとした座席配置で、所要時間ものぞみ号との差はわずか11分という魅力的な列車です。

山陽・九州新幹線を利用して九州方面へ向かう際、どの座席を選ぶかで旅の快適さは大きく変わります。景色を楽しみたい方、座席の広さを重視したい方、それぞれのニーズに合った最適な座席選びのポイントを詳しく解説していきます。

目次

新幹線さくらの概要

新幹線さくらは、JR西日本とJR九州が運行する山陽・九州新幹線の直通列車です。2009年の公募で決定された愛称「さくら」は、応募総数168,951通のうち最多の7,927通を獲得し、N700系7000・8000番台のコンセプトである「日本の美しさ」に合致することから選ばれました。

新幹線さくらは、従来の「ひかりレールスター」に代わる列車として位置づけられ、山陽新幹線では「ひかり」と同等の速達列車として運行されています。運行パターンは大きく分けて、新大阪から鹿児島中央間などの山陽・九州新幹線直通列車と、博多から鹿児島中央間の九州新幹線内完結列車の2種類があります。

使用車両はN700系8両編成で、「日本の美しさ」「和のおもてなし」「伝統工芸を表現した色使い」をコンセプトとしており、青磁を思わせる「白藍色」のボディーカラーに「濃藍色」の側面ライン、金色のアクセントラインが特徴です。

新幹線さくらのおすすめ座席はどこ?

新幹線さくらを利用する際は、自由席よりも指定席の選択が断然おすすめです。これから3つの理由を説明します。

1. 座席配置の違いによる快適性

N700系8両編成の新幹線さくらでは、自由席(1〜3号車)が横3列+2列の5列配置であるのに対し、指定席(4〜8号車)は横2列+2列の4列配置となっています。この座席配置の違いにより、指定席では一人当たりのスペースが格段に広くなります。

2. 料金差の少なさ

自由席と指定席の料金差は数百円程度で、例えば新大阪〜広島間では自由席9,710円に対し指定席10,230円と、その差はわずか520円です。この僅かな差額で確実に座席を確保でき、かつ座席の快適性も大幅に向上するため、コストパフォーマンスは抜群です。

3. 確実な座席確保

繁忙期や休日には自由席が満席になることも多く、立席利用を強いられる可能性があります。指定席であれば事前に座席を確保できるため、安心して旅行を楽しむことができます。

座席の位置選びについては、以下の特徴を理解しておくことが重要です。

  • 車両中央部:揺れが少なく静か、快適な乗車が可能
  • 最前列:足元が広く開放感があるが、大きなテーブルがない
  • 最後列:特大荷物スペース付き座席だが、他の乗客の荷物でリクライニングが制限される可能性
  • 窓側席:景色が楽しめ、コンセントが完備
  • 通路側席:出入りがしやすく、車掌への連絡も容易

新幹線さくらで景色がよい車両

山陽新幹線の車窓からの景色を楽しむためには、座席選びが重要なポイントとなります。進行方向や時間帯を考慮した座席選択により、美しい瀬戸内海の風景や歴史的建造物を楽しむことができます。

海側(A席・D席)の景色

新大阪から博多方面へ向かう下り列車では、進行方向右側のA席・D席が海側となります。この座席からは以下の景色を楽しむことができます。

  • 播州平野:新神戸〜岡山間で最も眺望が開けているエリア
  • 瀬戸内海:明石海峡大橋や淡路島を遠望
  • 工業地帯:高砂市の播磨臨海工業地域や徳山の工場群
  • 歴史的建造物:姫路城(D席側から見える場合あり)、福山城

山側(B席・C席)の景色

進行方向左側のB席・C席からは、中国山地方面の景色を楽しむことができます。山陽新幹線は全線の約51%がトンネル区間のため、景色を楽しめる区間は限定的ですが、田園風景や市街地の様子を眺めることができます。

ただし、山陽新幹線は用地取得が困難だったことや速度確保の観点から、トンネル区間が多いのが特徴です。特に広島以西はほとんどがトンネル区間となり、景色はあまり期待できません。そのため、景色を重視する場合は新大阪〜広島間での利用がおすすめです。

座席が広いのはどこ?

新幹線さくらで最も広い座席は、6号車に設置されているグリーン車です。グリーン車について詳しく説明します。

グリーン車の座席仕様

グリーン車は6号車の新大阪寄り半室に24席(2列+2列が6列)というプレミアムな空間となっています。座席は「シンクロナイズド・コンフォートシート」を採用し、リクライニング時に座席後方が沈み込む機構により、しっかりとした腰のサポートを提供します。

さらに、新しいN700系では足全体を支えるレッグレストが追加装備されており、エアシリンダ駆動で展開・収納がスムーズに行えます。シートピッチは1,160mm、各座席の幅は480mmと、普通車よりも大幅にゆとりのある設計となっています。

グリーン車のアメニティ

グリーン車では以下の充実したサービスが提供されます3

  • オーディオサービス(JR九州管内では4チャンネル)
  • 中央肘掛先端に2口の電源ポート
  • おしぼりサービス
  • JR九州管内ではキャンディサービス

普通車指定席の快適性

グリーン車ほどではありませんが、普通車指定席も十分に快適です。4〜8号車の指定席は2列+2列の横4列シートで、従来の「ひかりレールスター」の「サルーンシート」を踏襲しています。中央肘掛は可動式で、家族連れの場合は肘掛を上げてベンチシートのように使用することも可能です。

コンセントの設置状況

快適な座席環境をさらに向上させるコンセントは、以下の座席に設置されています。

  • グリーン車:全座席
  • 普通車:窓側席(A・D席)、最前列、最後列

まとめ

新幹線さくらのおすすめ座席は、快適性と料金のバランスを考慮すると普通車指定席が最適です。特に4〜8号車の2列+2列配置は、自由席の3列+2列配置と比較して格段に快適で、料金差もわずか数百円という優れたコストパフォーマンスを実現しています。

景色を重視する場合は、瀬戸内海側のA席・D席がおすすめですが、山陽新幹線の約51%がトンネル区間であることを理解しておくことが重要です。最も広い座席をお求めの方には、6号車のグリーン車(24席、2列+2列配置)が最適な選択肢となります。

座席選びの際は、窓側席でのコンセント利用や、車両中央部での揺れの少なさなども考慮に入れながら、ご自身の旅行スタイルに最も適した座席を選択してください。新幹線さくらの快適な座席環境で、山陽・九州方面への旅を存分にお楽しみください。

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次