スマートEXは、東海道・山陽新幹線などを紙のきっぷなしでスムーズに利用できる便利なサービスです。スマートフォンやパソコンで乗車予約を行い、交通系ICカードを登録しておけば、新幹線改札にICカードをタッチするだけで乗車できます。
しかし、スマートEXを利用する際に自動改札機でエラーが出て通れないトラブルが発生することがあります。改札で立ち往生してしまうと焦ってしまいますよね。この記事ではスマートEXで改札を通れない主な原因とその対処法を詳しく解説します。
スマートEXで改札を通れない原因
スマートEXで自動改札を通過できない原因は主に3つに大別できます。これからそれぞれの原因について、理由と背景を説明します。
原因1: 登録したICカード情報の不一致
スマートEXに登録している交通系ICカードの情報と改札で使用するICカードの情報が一致していないと、改札機は予約を認識できず通過できません。
このICカード情報不一致は、以下のようなケースで発生します。
※ 予約に紐づくIC番号と実利用カード(端末)の番号が一致しているか必ず確認し、ズレがあれば登録番号を更新してください。
項目 | 要旨 | 解説 | 参考 |
---|---|---|---|
ICカード番号の登録ミス(入力間違い) | 桁・英字を再確認。 |
交通系IC番号を誤登録すると改札の照合に失敗して通過不可に。ハイフン有無・先頭英字(例:J/S/Wなど)・桁数を再確認し、正しい番号で登録し直す。 操作例:EXアプリ(またはWeb)→会員情報/ICカード登録で番号を修正→登録内容を保存→予約への反映を確認。 |
faq.expy.jp |
モバイルSuica/PASMO等の機種変更・再発行でIDが変更 | 新IDを再登録。 |
スマホの機種変更やICカードの再発行を行うとカードIDが変わることがあり、旧IDのままでは改札エラーに。 対応:モバイルSuica/PASMOアプリで現在のID番号を確認→EXアプリ/WebのICカード登録で新番号に更新→予約内容に反映されたかを再確認。 |
faq.expy.jp |
上記のように登録済みICカード情報と実カード情報に不一致があると、改札機は予約乗車券を確認できずシャットアウトしてしまいます。特に、モバイルSuicaやモバイルPASMOを利用している場合、機種変後にICカードのIDが変わっている可能性が高いため要注意です。
原因2: 予約内容の相違や期限切れ
スマートEXで予約した乗車日時や区間と、実際に利用しようとしている日時・区間が一致しない場合も、改札を通過できません。
例えば、予約した乗車日ではない日にICカードをタッチしたり、予約とは異なる駅から乗車しようとすると、自動改札機はそのICカードに対応する有効な予約がないと判断します。当然ながら、乗車日の当日を過ぎてしまった予約は無効となるため、そのICカードでは改札を通れなくなります。
JR東海の公式サイトでも、スマートEX利用時には予約した乗車日・区間に間違いがないか確認するよう案内されています。
予約内容の勘違いや入力ミスで予定と異なる予約をしてしまうと、当日に改札でトラブルになりかねません。また、予約の有効期限を過ぎた場合は、その予約は失効し改札機もエラーを出します。
原因3: チケットレス乗車の条件未満(複数人予約の未指定・ICカード残高不足)
スマートEXのチケットレス乗車を利用するには、いくつかの利用条件を満たしている必要があります。条件を満たしていない場合、改札機でエラーとなり通過できません。代表的なケースとして次の2つが挙げられます。
※ 2名以上の予約は全員分のIC指定が必要/在来線区間を含む乗換改札はIC残高が必要です。
項目 | 要旨 | 解説 | 参考 |
---|---|---|---|
複数人予約でICカード未指定 | 全員分を指定必須。 |
スマートEXで2名以上の予約をする際は、同行者も含め全員分の乗車用ICを指定する必要あり。同行者のIC情報が未登録/未指定のままではチケットレス乗車不可で改札エラー。 対処:改札前に指定席券売機で「きっぷ受取」を行い紙のきっぷを発券して入場。 |
faq.expy.jp |
在来線⇔新幹線の乗換時にICカード残高不足 | 初乗り以上/1円以上。 |
予約料金はクレカ決済でも、在来線区間の運賃はIC残高から引落し。不足すると乗換改札でエラー。 Suicaエリア:初乗り運賃以上の残高を用意。 ICOCAエリア:1円以上の残高が必要。 改札近くのチャージ機/券売機で入金し、再度通過を。 |
faq.expy.jp / smart-ex.jp |
上記のように、スマートEXのチケットレス利用には同行者を含めたICカード登録やICカード残高の事前チャージといった前提条件があります。これらが満たされていない場合、改札で止められてしまうので注意が必要です。
スマートEXで改札を通れない時の対処法
では、スマートEX利用時に改札を通れないトラブルが起きた場合、どのように対処すれば良いでしょうか。ここでは主な対処法を3つ紹介します。原因に応じて順番に試してみてください。
方法1: ICカード登録情報を確認・修正し正しいカードを紐付ける
まず疑うべきは登録しているICカード情報の誤りです。改札を通れなかった場合、スマートEXの会員ページや公式アプリ「EXアプリ」で、自分の登録交通系ICカード番号を確認しましょう。登録番号と手元のICカード裏面番号が一致していなければ、正しい番号に修正する必要があります。
EXアプリからであれば、カメラでICカード番号を読み取って入力できる機能もあり便利です。
実際に、モバイルSuicaを利用している場合、Apple WalletのSuicaID番号とスマートEXに登録された番号が異なっていないか確認してください。なお、iPhoneのウォレットの画面ではSuicaのID番号の下4桁しか表示されないため、モバイルSuicaアプリで正確なID番号を確認しましょう。
もし番号が不一致であれば、EXアプリの「お客様情報変更」から正しい番号へ更新しましょう。カード番号さえ正しく紐付いていれば、基本的にスマートEX予約は問題なく改札を通過できるようになります。
方法2: 予約内容を再チェックし必要に応じて変更・きっぷ受取を行う
次に、予約内容の再確認を行います。スマートEXの予約履歴で乗車日や区間に誤りがないかチェックしてください。もし予約内容に間違いがあった場合、自分で予約の変更手続きを行いましょう。乗車日や乗車駅を正しく修正することで、改札エラーが解消する可能性があります。

万一、予約した列車の発車時刻を過ぎて予約が無効になってしまっていた場合は、新たに乗車券を購入し直す必要があります。その際、スマートEXで紙のきっぷを受け取る方法もあります。駅の指定席券売機で予約番号やクレジットカードを使ってきっぷを発券し、新幹線改札に紙のきっぷで入場することも可能です。特に、予約情報の不備が原因で改札を通れない場合、事前にきっぷを発券し直すことでトラブルを回避できます。
方法3: 複数人や乗換利用時はきっぷを利用・ICカードを事前チャージする
複数人数の予約や在来線との乗り継ぎ利用の場合には、事前準備による対処が必要です。条件を満たしていないと判断された場合は、以下の方法で対応しましょう。
※ 2名以上の予約で同行者にIC登録がない場合は、必ず改札前に紙のきっぷを発券してください。
項目 | 要旨 | 解説 | 参考 |
---|---|---|---|
同行者分のきっぷを受け取る | 改札前に紙発券。 | 2名以上の予約で同行者にIC登録がない場合は、改札に入る前に全員分の乗車券類を発券。EXの予約画面から指定席券売機の「きっぷ受取」で紙きっぷを入手すれば、通常どおり改札通過できる。 | faq.expy.jp |
ICカードに必要額をチャージする | 初乗り以上を確保。 | 在来線→新幹線の乗換改札エラーは残高不足の可能性。改札近くのチャージ機/券売機で必要運賃を入金。Suicaエリアは初乗り以上、ICOCAエリアは1円以上の残高が必要。十分にチャージ後に再通過する。 | faq.expy.jp / smart-ex.jp |
上記のように複数人予約・在来線乗換利用時には、一旦紙のきっぷを用意したりICカードにチャージしたりすることで、改札を問題なく通過できるようになります。それでも改札エラーが解消しない場合は、次に述べる方法を検討してください。
駅員に確認しよう
スマートEXで改札を通れない場合、自分で原因をチェックして対処することが大切ですが、最終的には駅係員に相談するのが確実です。
新幹線改札付近には、駅員が乗客のスマートフォンを機器にかざして状況を確認できる端末が設置されています。駅員さんに事情を伝えてICカードやスマホ画面を見せれば、エラーの原因を調べて適切に対処してもらえる可能性が高いです。
実際、「のぞみ」停車駅など主要駅の駅員はスマートEXのトラブル対応に慣れており、その場でICカード情報の更新やきっぷ発行など柔軟に対応してくれるケースもあります。
また、駅で解決しなかった問題や予約自体に関する疑問は、スマートEXのサポート窓口に問い合わせることもできます。JR東海の案内によれば、自己対応で改善しない場合は専用ダイヤルに連絡するよう推奨されています。いずれにせよ、一人で悩まずプロのサポートを仰ぐことが安全策です。なお、久しぶりにスマートEXを利用する場合は機器トラブルに備え、時間に余裕を持って駅に向かうことをおすすめします。
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