モバイルSuicaは電池切れ時にどうなる?電源オフでは使えない理由

モバイルSuicaは電池切れ時にどうなる?電源オフでは使えない理由

「モバイルSuicaに切り替えよう」と考えている人たちのなかには、スマホが充電切れになったときの対応について心配している方もいるはずです。実際、改札に入場する時に問題なく使えたとしても、出る時に利用できなくなっていたら困りますよね。果たして、端末の電力が0になったら、モバイルSuicaはどうなってしまうのでしょうか?

この記事では、「モバイルSuicaは端末の電池切れ時にどうなるのか?」という疑問について考察しています。また、モバイルSuicaが使えなくなってしまったときの対応にも言及しているので、これからモバイルSuicaを利用しようと考えている人たちは参考にしてみてください。

目次

モバイルSuicaは電池切れ時にどうなる?

さて、iPhoneなどの端末が電池切れになったとき、モバイルSuicaはどうなるのでしょうか?

結論から言えば、2020年以降に発売されたほとんどのスマートフォンは充電が切れても、一定の時間が経過するまではモバイルSuicaで決済できるようになっています

なぜなら、iPhoneやAndroidのスマホには、予備電力が実装されている製品があるからです。予備電力とは、通常のバッテリーとは別に緊急事態に備えて一部の電力を蓄えておく仕組みを意味しています。すべてのスマホに用意されているわけではありませんが、2020年以降に発売されたスマホには、予備電源が導入されている機種が多いです。

すなわち、電源が入っていない状態のまま改札の読み取り機にスマホをタッチすれば、支払いを済ませることが可能なのです。したがって、電車で移動中にiPhoneやAndroidの端末の電源が切れたとしても心配はありません。

スマホの電源がオフだと使えない理由

しかしながら、スマホの電源をオフにすると予備電源の機能も同時に使用できなくなってしまいます。つまり、端末を改札の読み取り機にタッチしてもモバイルSuicaで支払いできないので注意してください。これに関しては、モバイルSuicaの公式サイトにも次のように記載されています。

予備電力機能が付いている端末の場合(充電が必要な状態になっても)一定時間Suicaのみ利用できます。ただし、端末の電源をOFFにすると、この機能は使えません。なお、改札を出る前(移動中)に電池が切れても、再充電して電源をONにすれば、改札入場の記録は残っておりますので、そのまま自動改札をお通りください。

モバイルSuica公式サイト『改札を出る前に端末の電源が切れました。』より引用

以上のことからも、スマホの充電が足りないからといって、電源をオフにすると予備電源を活用できないので気を付けましょう。

モバイルSuicaが電池切れで使えないときの対処法

とはいえ、スマホが完全に電池切れになってモバイルSuicaを使えない場合、どのように対処すればよいのでしょう?

基本的には、改札を出る前にスマホの電源が切れて支払いができなくなった場合は、駅員に相談してください。乗車した駅を伝えると、現金で精算できます。残念ながら、定期券を購入していたとしても、Suicaの不具合による問題ではないため、その差額分を後から返金してもらうことはできません。

なお、スマホの電源がオンになったら、入場した駅の記録を忘れずに消してもらいましょう。

あるいは、モバイルバッテリーをレンタルするのも選択肢のひとつです。近年では、駅にも関連のサービスが利用できるようになりつつあります。いざという時のために、いつでも使えるようにしておくことをおすすめします。

窓口の駅員に相談すれば問題ない

モバイルSuicaはスマホの電池が切れたとしても予備電源の仕組みで決済できます。そのため、バッテリーの残量が少なかったとしても、焦る必要はありません。もし電源をオフにしたり、予備電源も使い果たしてしまったりするならば、改札にいる駅員に相談すれば現金で精算できるので心配はないでしょう。

カードタイプと比較したときに、モバイルSuicaの弱点はスマホに依存せざるを得ないことですが、オートチャージ機能などの便利な仕組みもありますから、電源切れのリスクを考慮して導入を諦める必要はありません。ぜひ、これを機会にモバイルSuicaを一度、試してみてください。

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この記事を書いた人

IKITECH編集部は交通(電車・SUICA・新幹線・飛行機)や郵便などの生活インフラを専門領域に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナル集団です。生活インフラ分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

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