Suicaカードの返却で500円の払い戻しはどこでできる?返却手続きも解説

Suicaカードの返却で500円の払い戻しはどこでできる?返却手続きも解説

みなさんのなかには、モバイルSuicaに切り替える際にカードタイプのSuicaを返却しようと考えている人たちもいるはずです。まだ残高があるのに捨ててしまうのはもったいないですし、最初にデポジットとして預けた500円を返金してもらわないと損ですよね。とはいえ、具体的に、どこで返却の手続きができるのでしょうか?

この記事では、Suicaカードを返却する場所について解説しています。払い戻しの手続き方法もまとめているので、これからSuicaを返そうと考えている人たちは参考にしてみてください。

目次

Suicaカードの返却で500円の払い戻しはどこでできる?

結論から言えば、Suicaカードを返却して500円の払い戻しを受ける手続きは「みどりの窓口」で実行できます。これに関しては、JR東日本の公式HPでも次のように記載されています。

Suicaエリア内のJR東日本の駅のみどりの窓口またはJR東日本の新幹線停車駅のみどりの窓口などで払いもどしができます。JR東日本以外の駅やバス営業所では、払いもどしできません。

JR東日本『払いもどし』より引用

自分が住んでいる近くの「みどりの窓口」が設置されている場所を知りたい人は、JR東日本の公式HPにある「みどりの窓口のある駅」のページにアクセスしてください。具体的には、最寄り駅の路線を選択して、駅名をクリックすれば、詳細情報にアクセスできます。

Suicaカードの返却手続き

みどりの窓口でSuicaカードの返却手続きを行う方法は発行形式によって異なります。ここでは、「記名式」と「無記名式」の返却方法について紹介していきます。

その1 MySuica(記名式)の場合

第1に、Suicaカードに自分の名前が印字されているMySuica(記名式)の返却手続きは以下のとおりです。

STEP
みどりの窓口に行く。

原則としてSuicaの購入場所に関係なく、全国にある「みどりの窓口」で返却手続きを実行できます。

STEP
払いもどし用の申し込み書類に必要事項を記入する。

MySuicaを購入した際に登録した個人情報と記入内容が一致している必要があります。

STEP
身分証明書を提示する。

JR東日本の公式HPに掲載されている身分証明書として使用できる本人確認書類は以下のとおりです。忘れずに持っていきましょう。

いずれも有効期間内の原本をお持ちいただきますようお願いいたします。
・運転免許証
・健康保険証
・パスポート
・国民年金手帳
・特別永住者証明書
・在留カード
・障害者手帳
・印鑑登録証明書
・写真のある学生証や社員(職員)証
・マイナンバーカード
・国民年金・厚生年金・船員保険等の年金証書
・共済年金・恩給等の証書
・公の機関が発行した写真のある証明書(例:医師の資格証明書等)

JR東日本『定期券やMy Suica(記名式)の払いもどし、紛失再発行時に使用できる本人確認書類にはどのようなものがありますか。』より引用

その2 無記名式の場合

第2に、Suicaカードに何も記載されていない無記名タイプの場合は、「みどりの窓口」で返却する意思を伝えるだけで手続きを完了できます。記名式と違って、身分証などの公的な本人確認が実施されることはありません。所有者が特定できないので、本人以外でも返却手続きを実施できます。

その意味では、記名式よりも無記名式のほうが使い勝手やよいと考えている人たちもいるかもしれません。しかしながら、2024年12月現在では。無記名式のSuicaは在庫不足を理由に一時的に発行できない状態になっています。

これに関しては、JR東日本の公式で2024年8月20日に発表された『記名式の「Suica」及び「PASMO」カード発売の再開に関するお知らせ』に情報が記載されています。今後も再発行される見込みはまだ立てられていないため、無記名式のSuicaは貴重なカードになる可能性があります。

Suicaカードを返却するときの注意点

なお、Suicaカードを返却するときには、いくつか注意すべきことがあります。

ここでは、3つの気をつけたほうがよいことをまとめているので参考にしてみてください。

注意1 みどりの窓口の営業時間が異なる

「みどりの窓口」は駅によって営業時間が異なります。そのため、Suicaの返却手続きで来店する予定の駅にある「みどりの窓口」の開店と閉店の時間をあらかじめ調べておきましょう。JR東日本の公式HPに掲載されている「みどりの窓口のある駅」のページにアクセスして駅の詳細情報を閲覧すれば、営業時間がわかるので確認してください。

新幹線が停車したり、観光地化していたりする駅の「みどりの窓口」は混雑しがちです。スムーズに払いもどしの手続きを済ませたいならば、電話で混雑状況を確認してから来店することをおすすめします。

注意2 手数料が発生する

Suicaの払い戻しには手数料が発生します。具体的には、払い戻される金額は、Suicaカードのチャージされている金額とデポジット分の500円が加算された総額から220円の手数料を引いた残額になります。例えば、10,000円がチャージされたSuicaの払い戻しを行う場合は以下の金額が返ってきます。

例 10,000+500−220=10,280円

ただし、Suicaにチャージされている金額が220円以下の場合、残高分で手数料は相殺されます。すなわち、デポジットの500円分だけが戻ってきます。例を挙げると、Suicaの残高が100円だった場合、220円ではなく100円が手数料として取られて、500円だけが返却されるわけです。

例 100-100+500=500円

チャージされている金額が0円だった場合、手数料は発生せず、500円だけが戻ってきます。

注意3 登録情報が正確でないと返却できない

MySuica(記名式)は作成時に氏名、生年月日、性別などの個人情報を登録します。そのため、払いもどしの手続きを行う際には、申請情報と登録情報が一致する必要があるので注意してください。もし、過去に適当な情報で作成していると、返却手続きができないおそれがあります。

「My Suica(記名式)」には、ご購入時にお客さまの氏名・生年月日・性別等の情報を登録させていただきます。紛失した場合は、登録した情報をもとに再発行することができます。なお、氏名・生年月日・性別等を正しくご登録いただかないと、再発行や払いもどしができない場合がございます。

JR東日本『Suicaの種類』より引用

スペアで持っておくと便利

モバイルSuicaに切り替える際に、「カードタイプを返却しよう」と考えている人たちもいるかもしれませんが、スマホ端末が使用できないときのスペアとして持っておくと便利です。

モバイルSuicaはiPhone電池切れても使えますが、故障などのが原因で機能しないときもあります。その際に、一定金額をチャージしたカード式のSuicaがあれば、支払いできずに困るといったことはなくなります。

キャッシュレス決済が当たり前のように使われる時代において、人々はスマホの端末に依存せざるを得ません。あらゆるアクションをひとつのツールに集約するのは効率的である一方で、それが崩壊したときに大きな打撃を受けるという性質を持っています。

いざという時の備えをしっかりして、交通に困らない生活を心がけましょう。

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この記事を書いた人

IKITECH編集部は交通(電車・SUICA・新幹線・飛行機)や郵便などの生活インフラを専門領域に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナル集団です。生活インフラ分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

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