モバイルSuicaはやめたほうがいいのか?メリットとデメリットを解説

モバイルSuicaはやめたほうがいいのか?メリットとデメリットを解説

近年、モバイルSuicaが普及していることから本格的に導入を検討している人たちもいるはずです。実際、スマホだけで改札の出入りができるのですから便利ですよね。けれども、新しいサービスに対して慎重な姿勢を持っている人からすれば、メリットとデメリットを考慮したうえで判断したいですよね。

この記事では、モバイルSuicaのメリットとデメリットを紹介しています。そのうえで、「モバイルSuicaはやめたほうがいいのか?」という疑問を考察しているので、これから利用を検討する人たちは参考にしてみてください。

目次

モバイルSuicaのメリット

はじめに、モバイルSuicaを利用した際のメリットについて紹介します。利用するかどうか検討するには、自分にどのようなメリットがあるかが重要です。モバイルSuicaを利用することで自分の生活がどう便利になるか紹介します。

モバイルSuicaの主なメリットは以下の3つです。

メリット1 モバイルSuicaへのチャージが簡単

メリットの1つ目は、モバイルSuicaへのチャージが簡単なことです。クレジットカードからいつでもどこでもチャージができます。他にも以下の方法でチャージできます。

  • オートチャージ
  • 現金
  • JRE POINT

モバイルSuicaの最大の利点はいつでもどこでもチャージができることです。定期券や切符を買う場合も定期売り場や券売機に並ぶ必要はなく、自宅で時間があるときにチャージすることができます。これにより通勤時間を短縮できたり、窓口の営業時間外のため定期が購入できないといった自体を回避できます。また、買い物の最中に残高不足で支払いができない場合でも、その場でアプリやブラウザからクレジットカードからチャージし支払いができます。

なかでも、オートチャージはとても便利な機能の1つです。モバイルSuicaを使用して自動改札を通った際、残高が少ない場合事前に設定していた金額を自動でチャージしてくれます。このサービスはビューカードをモバイルSuicaの会員情報にあらかじめ登録しておくことで利用が可能です。

しかし、オートチャージ機能は首都圏のSuicaやPASMOエリアの駅の改札内でしか利用できません。また、モバイルSuicaでお店の支払いをした場合はオートチャージされないため注意が必要です。

クレジットカードを持っていなくてもコンビニやイオン、ダイエーなどの一部の店舗でSuicaカードと同じように現金でのチャージも可能です。場所によってはモバイルSuicaに対応したチャージ機やコンビニATMから現金でのチャージも行えます。

メリット2 スマートフォンと一体化しているため持ち運びが便利

メリットの2つ目は、スマートフォンと一体化しているため持ち運びが便利なことです。スマートフォンとSuicaを1つにすることで通勤や移動をスムーズにできたり、定期の忘れるといった心配もありません。

モバイルSuicaを利用することで、駅の改札を通る際スムーズに駅の改札を通れます。スマートフォンは普段から使用する頻度が高いため、取り出しやすい場所に入れていることが多いでしょう。そのため、改札口付近でもたつくこともありません。

また、定期券やSuicaカードを忘れて慌てるといった状況も回避できます。時間に遅れそうで慌てていて定期券やSuicaカードを持って出るのを忘れた経験がある人もいるでしょう。仕事用とプライベート用でカバンを使い分けている場合、プライベート用のカバンに定期券やSuicaカードを入れたままにしてしまい通勤時焦ってしまった経験もあるかもしれません。モバイルSuicaにすることでこういったトラブルを減らせますし、忘れ物が無いかの確認も少なく済みます。

メリット3JRE POINTが貯まりやすい

メリットの3つ目は、JRE POINTが貯まることです。鉄道の利用やSuicaでの決済、駅ビルでのお買いものなどさまざまな方法でポイントを貯めたり使用したりできます。

JRE POINTは、SuicaやJRE POINT カード、ビューカードなどのJR東日本のサービスを登録したり連携したりすることで、買い物や電車の利用などユーザーの利用方法に合わせた貯め方や使い方ができます。

JRE POINTを登録してSuicaを利用することで貯まるポイントは以下の通りになります。

  • 鉄道運賃の場合、モバイルSuicaだと50円で1ポイント、Suicaカードだと200円で1ポイント
  • 定期券購入の場合、モバイルSuicaだと50円で1ポイント(ビューカードによって獲得ポイントが増加する場合があります)、Suicaカードだと200円で1ポイント
  • 買い物の場合、モバイルSuica、Suicaカードともに200円で1ポイント

貯まったJRE POINTはSuicaへのチャージやJRE POINT WEBサイトで商品と交換、駅ビルでのショッピングなど使い道はさまざまです。モバイルSuicaで定期を利用している方、鉄道を利用する頻度が高い方には特におすすめといえるでしょう。

モバイルSuicaのデメリット

上記ではモバイルSuicaのメリットについて紹介しましたが、やはりデメリットも存在します。こちらではモバイルSuicaのデメリットについて紹介していますので、上記のメリットと合わせてモバイルSuicaを利用するかの判断材料にしてください。

モバイルSuicaの主なデメリットは以下の3つです。

デメリット1 機種変更時に引継ぎが必要

デメリットの1つ目は、機種変更した際に引継ぎが必要なことです。モバイルSuicaは自分が現在利用しているスマートフォンに紐づけされています。

そのため、新しく機種変更した後にも継続してモバイルSuicaを利用する場合はデータの移行が必須です。記事をお読みの方の中には、「データ移行操作は手間がかかりそう」「面倒な作業が多そう」と感じる方も多いかもしれませんが、手順通り行えばそれほど難しくありません。

もし、機種変更時に必要な操作を忘れてしまい、旧端末も手元にない場合でも再発行は可能です。しかし、再発行した当日では利用できないサービスもあります。その場合、翌日にモバイルSuicaアプリのトップページから操作が必要なため、少々手間がかかります。余計な手間を掛けないよう機種変更する際は事前に確認しておきましょう。

デメリット2 スマートフォンが無いと使えない

デメリットの2つ目は、スマートフォンが無いと使えないことです。バッテリー切れや紛失してしまうとモバイルSuicaも利用できなくなります。バッテリーが切れてしまうと当然ながらスマートフォンを操作することができません。そのためモバイルSuicaでの支払いもできなくなります。

移動中や仕事中に頻繁にスマートフォンを使用する頻度が多い方は、気が付くとバッテリーがかなり減っていることも少なくないでしょう。その場合、スマートフォンを充電するためにモバイルバッテリーをレンタルしたり、近くのカフェに入り充電したりすることもあると思います。そうすると不要な出費に繋がります。

また、出かけた先でスマートフォンを紛失したり、置き忘れたりしてしまうと、身動きが取れなくなってしまうこともあるでしょう。駅構内で紛失や置き忘れに気付いた場合、改札から出れなくなる可能性があります。

駅以外の場所で気付いた場合だと、電車に乗るために切符の購入が必要になり、余計な出費につながります。モバイルバッテリーを持ったり、ストラップを付けたりして充電切れや紛失しないよう対策しましょう

デメリット3 チャージにネット回線が必要

デメリットの3つ目は、チャージにネット回線が必要なことです。インターネット回線がない場所や、電波が不安定な場所だとモバイルSuicaへチャージできません。

現金以外でチャージする場合のほとんどはオンライン上で行います。そのためチャージにはインターネットが利用できる環境が必要不可欠です。自宅が、電波の不安定な場所だったり、チャージしたいけど今自分がいる場所にインターネット回線がなかったりするとモバイルSuicaへチャージはできません。突然の事故によって通信障害が発生しチャージができない場合もあるでしょう。

もしもの時に備えて残高はこまめに確認しておくことが大切です

モバイルSuicaはやめたほうがいい?

以上のことを踏まえると、モバイルSuicaはやめたほうがいいのでしょうか?

結論から言えば、モバイルSuicaは利用したほうが便利です。なぜなら、カードタイプのSuicaと比べて、クレジットカードを連携すれば自動的にチャージできることに加えて、還元されるポイントも高いのでメリットのほうが大きいからです。さらに、出かける際に持ち歩くものが少なくなり忘れ物を減らしたりできるでしょう。

とはいえ、スマホの電源が切れたときに使えないのは怖いという方もいるかもしれません。しかし、近年発売されているスマホには予備電源機能が付いているため、端末の電源が切れても決済ができるケースもあります。その意味では、デメリットは克服可能なものであり、カード型のSuicaよりも優れた点が多いと言えます。

モバイルSuicaを退会する方法

なお、モバイルSuicaを入れた後にやめたくなったら、サービスを退会しましょう。アプリとブラウザの退会方法を順番に紹介していきます。

まず、アプリから退会する方法です。

  • アプリのトップページに「会員メニュー」のボタンがあるのでタップします。
  • ページが切り替わると「Suica管理」が表示されるのでタップします。未受取Suicaの払いもどしは、「未受取Suicaの再発行・払戻し」をタップしてください。
  • 画面が切り替わると、「このSuicaを払いもどす」ボタンが表示されるのでタップします。
  • 「Suica払いもどし案内画面」が表示されるので、内容に間違いが無いか確認し「上記内容を確認しました」にチェックを入れて「次へ」をタップします。
  • 払い戻しに必要な金融機関名や口座種別、口座番号、名義人など必要な情報を入力し「確認する」をタップします。この時、返金がない、もしくは残高が220円以下での退会の場合、金融機関入力は必要ありません。
  • 「払いもどし確認画面」で入力内容に間違いが無いか確認し、「払いもどしてカードを削除する」をタップします。
  • タップすると注意画面が表示されるので「払いもどして退会する]をタップします。もしSuicaカードが複数ある場合、ここで表示されるボタンは「払いもどしてカードを削除する」となります。全てのSuicaカードの払いもどし操作を行い、最後のSuicaカードで「払いもどして退会する」をタップすると退会となります。
  • 最後に「端末上のすべてのSuicaが払い戻されました」の画面が表示されたら[アプリ終了]をタップします。

続いてブラウザから退会する方法です。

  • モバイルSuicaの「会員メニューサイト」を開きログインします。
  • 「会員メニュー」画面に「退会」ボタンがあるのでクリックします。
  • 「退会・Suica払いもどし手続き案内ページ」に画面が切り替わるので、「同意する」ボタンをクリックします。
  • 「払いもどし額確認画面」が表示されたら「次へ」をクリックします。
  • 会員本人名義の日本国内金融機関口座情報を入力し確認画面へ進みます。
  • 確認画面で入力した内容に間違いが無いか確認し「申込む」ボタンをクリックしたら手続き完了です。

モバイルSuicaをやめる必要はない

モバイルSuicaはカードと比べても利点の多いサービスです。周りの人からの口コミやインターネットのレビューを見て、モバイルSuicaの利用はやめたほうがいいか悩む人もいるかもしれませんが、まずは一度使ってみてから判断することをおすすめします。

実際、モバイルSuicaはいつ・どこでも定期券の購入やSuicaへのチャージができるため、定期券や切符を買う手間や時間を短縮でき通勤をスムーズにできます。定期券やSuicaカードを忘れることが多い方は忘れ物を減らすことができるでしょう。

もちろん、スマートフォンの紛失や故障した場合、モバイルSuicaも使えなくなってしまうデメリットもあります。機種変更をした際は引継ぎが必要なため、その工程を手間だと感じる人もいるでしょう。

究極的には、モバイルSuicaをやめるかどうかは、自分の普段の日常を振り返り、メリット・デメリットも合わせて考えてみてください

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この記事を書いた人

IKITECH編集部は交通(電車・SUICA・新幹線・飛行機)や郵便などの生活インフラを専門領域に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナル集団です。生活インフラ分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

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