SuicaやPasmoなどの交通系ICカードが当たり前のように使われている現代において、どのブランドを使用するべきかについて悩んでいる人たちもいるはずです。実際、移動ごとに使い分けするのは面倒ですから統一したいと考えている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、「SuicaとPasmoはどっちがいいのか?」という疑問について考察しています。SuicaとPasmoの違いや2枚持ちする価値の有無にも言及しているので、両者のいずれかを選択することに悩んでいる人たちは参考にしてみてください。
SuicaとPasmoの違い
そもそもSuicaとPasmoには、どのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、代表的な2つの違いに焦点を当てて説明していきます。
違い1 発行会社が異なる
第1に、SuicaとPasmoでは発行会社が異なります。Suicaは東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)、Pasmoは株式会社パスモによって運営されています。
消費者からすれば、総じて「電車」は同じ団体が管理・運営しているようなイメージがあるかもしれませんが、実は違うんです。すなわち、SuicaはJR東日本が管理する路線を対象としており、PASMOは私鉄やバスの路線を対象としています。ただ、相互利用が解禁されて以来、どの交通系ICカードでも乗車できるので、差はほとんどありません。
また、発行会社が違うことを知ったからといって、利用者に大きな影響があるとは言えないでしょう。
違い2 還元ポイントが違う
第2に、SuicaとPASMOでは還元されるポイントが違います。SuicaはJR東日本が管理する「JRE」というポイントが決済条件に応じて付与されます。一方で、PASMOは「メトポ」が還元されます。
それぞれ運営会社が異なっており、提携先のショップや乗車する鉄道によって付与されるポイントの条件に細かい違いが設けられています。したがって、その違いを考慮してSuicaとPASMOを使い分けたほうが金銭的価値として戻ってくる量は増えるので、経済的にお得になります。
違い3 キャラクターグッズの種類が異なる
第3に、SuicaとPasmoでは、モチーフにしているキャラクターの人気度が異なります。すなわち、Suicaのペンギンのほうが広く認知されている傾向があると推察されます。
その証拠として、Suicaはペンギンであり、ぬいぐるみも含めてグッズが豊富に販売されています。その一方で、Pasmoはピンクのロボットであり、グッズは消して多いとは言えません。おそらく、Pasmoのキャラクターを知っている人はほとんどいないはずです。
SuicaとPasmoはどっちがいい?
以上のことを踏まえると、SuicaとPasmoのいずれかを選択する場合、どっちがいいのでしょうか?
結論から言えば、SuicaとPasmoは優劣をつけられるほど差別化されていません。そのため、還元されるポイントの条件以外にどちらか一方を選択する理由はないと言ってよいでしょう。すなわち、JR東日本の路線を頻繁に利用するならSuicaがよいし、私鉄やバスを使って通勤・通学しているならばPASMOがよいわけです。
住む地域や行動範囲、生活スタイルでそのお得さは変わります。例えば、首都圏に住んでいる方とします。仕事も東京を中心なら「Pasmo」が良いと言えるでしょう。しかし、首都圏以外に住む方で、仕事以外に旅行をすることがあるなら対応地域や路線が広い「Suica」の方が利用頻度が高くなりお得です。
SuicaとPasmoを2枚持ちする価値はあるのか?
端的に言うと、首都圏に住む方はSuicaとPasmoを2枚持ちするとよりお得です。それは、Pasmo対応の鉄道会社の中には電車の利用でポイントが貯まる仕組みがあるからです。
・ポイントプログラムの利点がある
Pasmo対応でポイントが貯まり、一番利用しやすいのは東京メトロです。東京メトロは「メトロポイントクラブ」(トメポ)があります。トメポは、地下鉄利用1日、平日3ポイント、休日4ポイント、月利用回数10回ごとに10ポイントがもらえる仕組みになっています。170円区間を平日5日間往復した場合「3×5(日)+10=25ポイント」貯まることになります。
・SuicaとPasmoを併用するときのモバイル優先順位設定方法
おサイフケータイアプリで「メインカード」に指定することで優先的に使うカードを切り替えることができます。
- 1. おサイフケータイアプリを開き、「ウォレットとApple Pay」を選択
- 2. 「支払い用カード」にSuicaとPasmoを設定
- 3. 「サイドボタンをダブルクリック」をONにする
- 4. 「エクスプレスカード」に優先利用したい交通系IC、「メインカード」にサブ利用したい交通系ICを設定
PasmoからSuicaに変えるにはどうすればいい?
残念ながら、ICカードから他のICカードへ変更することはできません。そのためPasmoを払い戻し、Suicaを新たに購入してください。ただし、払い戻し前にICカードの利用明細書を、発行しておくことをおすすめします。なぜなら確定申告をする際に必要になるからです。
- Pasmoを払い戻せる場所:Pasmo事業者の駅窓口/定期券売り場/バス営業所
- Suicaを購入できる場所:JR東日本のSuicaエリア内のみどりの窓口と多機能券売機/JR東日本の新幹線停車駅のみどりの窓口/ニューシャトルの各駅/NewDays
SuicaとPasmoは使い分けるほど差別化できていない
SuicaとPASMOが相互利用できる以上、両者を使い分ける判断をすべきほどの差別化はほとんどないと言わざるを得ません。強いて言えば、ポイント還元を考慮すれば、私鉄に乗る時はPasmo、JR東日本の路線に乗る時はSuicaを使ったほうがよいというくらいです。
一時期は、SuicaがApple Payに連動した「モバイルSuica」を提供していたことから優位にあると考えられましたが、2020年10月にはApple Payに対応した「モバイルPasmo」が開始されました。また、どちらともオートチャージ機能を使えますから、相互利用ができる以上、交通系ICカードとしての差はないんです。
そのため、わざわざ使い分ける必要もないというのが筆者の考えです。いずれにしても、今後、モバイルSuicaやモバイルPASMOは人々の交通を支える決済手段として維持されていきますから、自分が最もよく使う路線に合わせて適切な選択を心がけましょう。
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