遅延証明書は何分からもらえる?もらい方や受け取り場所、もらい忘れの対応

遅延証明書は何分からもらえる?もらい方や受け取り場所、もらい忘れの対応

学校や会社の用事で電車を利用している場合、電車が遅れたときには遅延証明書を発行するのは重要なことです。遅刻が自分の責任ではないことを証明しないと、相手から思わぬ誤解を受けて損をするおそれがあります。特に、遅れることが許されない用事の場合は、遅延証明書がなければ「嘘」と見なされて叱責を受けるリスクもあるのです。

けれども、今まで遅延証明書をもらった経験のない人からすると、やり方がわからないですよね。この記事では、「遅延証明書は何分からもらえるのか?」という疑問に答えたうえで、もらい方やもらえる場所、もらい忘れたときの対応について解説しています。電車を利用している人たちは参考にしてみてください。

目次

電車の遅延証明書は何分からもらえる?

さて、電車の遅延証明書は、予定到着時刻からどれくらい遅れた場合にもらえるのでしょうか?

結論から言えば、電車が5分以上遅れた場合に遅延証明書をもらうことが可能です。これに関しては、JR東日本の公式サイトで遅延証明書の掲載条件として以下のように記載されています。

JR東日本の対象路線で概ね5分以上遅れたもの。

JR東日本『遅延証明書』より引用

なお、遅延証明書は60分までの遅延を5分や10分などの一定時間間隔で刻んで記録し、61分以上の遅延は「60以上」と表記して発行されることがほとんどです。

乗り継ぎによる遅延は証明できないので注意してください。加えて、遅延証明書は必ずしも自分が乗車していたことを示すものではありません。あくまでも電車が遅れた事実を示すものでしかないのです。

遅延証明書のもらい方と受け取り場所

それでは、実際に遅延証明書をもらうには、どうすればよいのでしょうか?

遅延証明書のもらい方は、4つの方法があります。

  • 1. 方法1 駅員さんから直接受け取る
  • 2. 方法2 改札で発行してもらう
  • 3. 方法3 自動改札機で発行する
  • 4. 方法4 ホームページから取得する

遅延証明書をもらえる場所や方法について、次のセクションで詳しく説明していきます。

方法1 駅員さんから受け取る

第1に、電車が遅延したときに、下車した駅の改札付近で駅員さんが遅延証明書を配布しているので、必要に応じてもらいましょう。特に、手続きは必要はありません。

方法2 改札で発行してもらう

第2に、下車した駅の改札付近で駅員さんが遅延証明書を配布していない場合は、改札窓口へ行って駅員さんに発行をお願いしましょう。特段、時間がかかるようなことはないので安心してください。

方法3 自動改札機で発行する

第3に、小田急電鉄など一部の駅では、IC専用改札機で遅延証明書を発行することができます。実際、1本の電車に相当な数が乗り込む路線の場合は手動で配るのは非現実的ですよね。必要な人が機械的に取得する形式が合理的です。

方法4 ホームページから取得する

第4に、鉄道会社の公式ホームページで遅延証明書を取得する方法もあります。

電車が遅延したことで、急いで会社や学校、試験会場、取引先の会社などに行かなければならないため、その場で遅延証明書を発行できない場合があるかと思います。

各鉄道会社の遅延証明書を発行するページ一覧

JR北海道

JR東日本

JR東海

JR四国

JR九州

上記のように鉄道会社が遅延証明書の専用ページを設けているケースが多いので、私鉄も含めて自分が使っている路線を管理会社を調べてみてください。

遅延証明書をもらうときの注意点

次に、遅延証明書を受け取るときに、3つほど注意点があります。

例えば、電車の乗り換えが必要な場合や直通運転に乗車したとき、オンラインで受け取る際に、注意が必要となります。

注意1 乗換時は目的地の駅でもらう

同じ鉄道会社同士で別の路線に乗り換えたときは、目的地の駅で窓口や駅員さんから受け取ってください。

例:

東京メトロ銀座線から東京メトロ丸ノ内線に乗り換えて、遅延が発生しました。

最終目的地である新宿駅の東京メトロの窓口で、遅延証明書を発行してもらうことができます。

複数の鉄道会社(2つ以上)を利用した場合、遅延があった路線の駅で遅延証明書を発行してもらう必要があります。

例:

東京都内で京王線とJR山手線を利用する際、京王線での遅延が発生した場合は新宿駅の京王電鉄窓口で遅延証明書を取得します。

その後、JR山手線への乗り換えが遅れた場合、JRの窓口で再度遅延証明書を発行してもらう必要があります。

直通運転の場合について、以下の例を用いて説明します。

都内の路線では、東京メトロ千代田線である北綾瀬駅を出発し、表参道、霞が関を経由し、小田急線に直通して新宿駅を超え、最終的に小田急線の終点である小田原駅まで行くことができます。この場合は、複数の鉄道会社を利用したときと同様のもらい方になります。

注意2 オンラインでの取得期限がある

オンラインで遅延証明書を取得できる期限は、鉄道会社によって異なります。この点は、各ホームページで確認する必要があります。

多くの鉄道会社は、30日分をもらえるようですが、京王電鉄や小田急電鉄は7~8日となっております。後からで大丈夫と油断していると、手に入らないおそれがあるので気をつけましょう。

注意3 地域でルールが異なる

首都圏以外の鉄道会社は、若干ではあるもののもらえる時間や方法に違いがあります。JRを例に説明すると、JR北海道やJR四国ではホームページで遅延証明書を受け取ることができません。JR西日本、JR九州は、オンラインでもらえるようですが、対象となる時間帯が午前7時~午後10時のみとなっております。

各私鉄各社の遅延証明書のもらい方については、以下のようになっているようです。

オンラインで受け取れる期限:当日を含む7日分

近畿日本鉄道、京阪電気鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道、南海電気鉄道

オンラインで受け取れる期限:当日を含む8日分

西日本鉄道

オンラインで受け取れる期限:もらえない

名古屋鉄道

対象となる時間帯:始発~終電

近畿日本鉄道、京阪電気鉄道、阪神電気鉄道、南海電気鉄道、西日本鉄道

対象となる時間帯:始発~23時30分

阪急電鉄

5遅延証明書をもらい忘れたときの対処法

なお、遅延証明書をもらい忘れた場合でも、後から対処する方法がいくつかあります。

まず、先ほども説明したとおり、鉄道会社によっては遅延証明書をホームページ上で発行している場合があります。印刷できるようにPDFをダウンロードできるようになっているため、もらい忘れても印刷できるので安心です。

また、ホームページでの対応がない場合は、駅の窓口やカスタマーセンターに電話またはメールで問い合わせる方法があります。この際、遅延が発生した日時、路線、利用していた列車番号など、具体的な情報を入力する必要があります。適切な情報を入力できれば、鉄道会社から遅延証明書を郵送またはメールで受け取ることが可能です。

余裕を持って行動しよう

ここまで、遅延証明書のもらい方について説明してきました。電車の遅延による影響を避けるためには、「余裕を持って行動する」ことが大切です。具体的には、通常よりも早めに家を出るなどして、予定時間よりも前に目的地に到着するよう計画を立てましょう。

これにより、予期せぬ電車の遅延が発生しても、重要なアポイントメントやイベントに間に合う確率が高くなります。

また、交通状況による遅延のリスクを減らすために、ルートの代替案を事前に考えておくことも大切です。さらに、スマホの交通アプリを活用してリアルタイムの交通情報をチェックし、必要に応じて計画を調整すると良いでしょう。このように余裕を持った行動計画を立てることで、遅延証明書を受け取る必要がないスムーズな移動が可能となります。

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この記事を書いた人

IKITECH編集部は交通(電車・SUICA・新幹線・飛行機)や郵便などの生活インフラを専門領域に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナル集団です。生活インフラ分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

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