会社で電車の遅延を言い訳に遅刻している人に対してネガティブな気持ちになったことのある人たちもいるはずです。けれども、電車が遅れてしまった以上、本人が時間に間に合わないのは仕方がないようにも思えます。一体、どうして理不尽に感じてしまうのでしょうか?
この記事では、電車遅延の遅刻は理不尽と言われる理由について解説しています。また、「電車が遅れることを見越して早く出るべきなのか?」という問いにも言及しているので、参考にしてみてください。
電車遅延の遅刻は理不尽と言われる理由
さて、電車遅延の遅刻に対して「理不尽」と感じるのは、どうしてなのでしょうか?
ここでは、大きく3つの視点から理由を説明していきます。
理由1 前もって早く出れば解決できる
第1に、あらかじめ早く出れば遅れずに済むという理由があります。事故や台風、雪などの影響で電車やバスが遅れることがあり、そのために職場に遅れて到着するのはやむを得ない理由の一つです。しかし、天候による交通機関の遅延は、前日の天気予報を参考にすることである程度予測可能です。
普段より早めに家を出たり、早い便の電車やバスを利用したりすることで、出社の際に余裕を持つことができ、遅刻を防ぐことができます。日常的に余裕を持って行動していれば、万が一のケアレスミスにも対応しやすくなり、遅刻のリスクを減少させることができるでしょう。
なお、交通機関の遅延によって遅刻した場合は、駅を出る前に遅延証明書を受け取ることを忘れないようにしましょう。
理由2 通勤方法を変更すればよい
第2に、電車が遅れても代替手段で遅刻を防げる場合は理不尽に感じてしまうかもしれません。
通常の業務を行うだけなら電車遅延による遅刻は受け入れられる可能性は高いでしょう。しかしながら、大事な商談や役員へのプレゼンがある日に電車が遅れていたとしても遅刻を心理的に認められない人もいます。とりわけ、電車以外の方法で通勤できる場合は、反感を買ってしまうおそれがあるでしょう。
電車の遅延を完全に避けることは難しいかもしれませんが、その影響による遅刻を減らすことは十分に可能です。さらに、職場近くに寮がある企業であれば、電車を利用せずに通勤できるため、遅延の心配がなくなります。タクシーの利用など柔軟な対応でトラブルを防ぐこともできるので、遅れるときは事前に上司や同期に連絡しましょう。
理由3 日頃の行いが悪い
第3に、会社の人たちからの信頼を日常的に失っている場合、電車による遅刻でも理不尽に受け取られてしまうおそれがあります。
まさに、自分が築き上げてきた人間関係の品質によって評価が変わるのは、逆に不公平であると思うかもしれませんが、それが現実です。電車の遅延は仕方がないとはいえ、嫌いな人には「こうすれば遅刻は防げた」という指摘を行う人はいます。
特に、日頃から無遅刻無欠席で仕事に打ち込んでいる人からすると「甘い」の一言で片付けられてしまうかもしれないのです。社会を生きぬくために、他人から好かれるのもまた能力のひとつなのです。
電車が遅れるのを見越して早く出るべきなのか?
それでは、「理不尽」と言わないためにも、電車が遅れるのを見越して早く出るべきなのでしょうか?
結論から言えば、遅刻で信用を失うことになるくらいなら、電車が遅れる可能性を考慮して早く出たほうがよいです。
もちろん、電車の遅延が自分の責任ではないことは明らかです。しかし、遅刻それ自体が人に迷惑をかけるケースもあります。せめて、クライアントが関わる仕事上の大事な日は遅れないように最善を尽くしておくべきです。
実際、遅刻の影響を被る側からすれば、「電車遅延だから仕方ない」という理屈を受け入れなければならないわけでありません。すなわち、強い利害関係が働いていないのならば、「時間を守らなかったから話を聞く必要ない」と判断することもできるわけです。
状況によっても異なりますが、遅刻によって生じるリスクが大きいときは、電車遅延が起きても余裕があるようなスケジュールで動いたほうが賢いです。たった1日の失敗が将来の昇進やキャリアに影響することもあるのです。
電車遅延のたびに遅刻する社員への処遇
なお、「電車遅延」という理由で遅刻を繰り返す社員がいる場合、上司としてどのように対応すべきなのでしょうか?
ここでは、3つの対応を説明していきます。
その1 信頼関係を構築する
はじめに、遅刻しがちな従業員との信頼関係を構築することから始めましょう。
実際、電車の遅延は本人の責任ではありません。したがって、「電車が遅れることを想定して動け」と言われても、従業員からすれば「めんどくさい」と感じるでしょう。睡眠時間が減ったり、朝をゆっくり過ごせなかったりするわけですから、当然と言えば当然です。
しかし、ある種の負担を強いる際に、従業員が上司を心から尊敬していれば、その人の指導や注意に対しても真面目に向き合う可能性があります。相手が不条理に思わないように丁寧な説明を心がけ、「この人に言われるなら仕方がない」と思わせるくらいの人間力がないと、人の心は動かすことはできないでしょう。l
その2 スパッと諦めて次に行く
続いて、電車の遅延を言い訳に遅刻を繰り返す従業員に見切りをつけることも大切です。
悲しい話ですが、人間はそんなに簡単に変わらないとも言えます。だからこそ、一人に執着するよりも、割り切って新しい人の育成に労力を使ったほうが管理職としてもストレスが軽減されます。一度雇用すると簡単には辞めさせることができないのは難点ですが、諦めることも大事です。
話せばわかるというのは、相手に聞く姿勢ができている時だけです。その気がない相手に何を言っても梨の礫であり、時間と精神を浪費するだけになってしまうこともあるので、期間を決めて諦めるときは諦めましょう。
その3 リスクを説明する
最後に、リスクを適切に説明することも重要です。電車遅延による遅刻は仕方がないものの、それによって自分が受けるデメリットを丁寧に話すことで、損得勘定の結果から早めに行動してくれるようになる可能性もあります。
具体的に言えば、「電車遅延の遅刻は仕方がないが、同じ成績の人でどちらかを昇進させるとすれば、無遅刻無欠席の人が優先される」という納得せざるを得ないような話を定期的にするわけです。それによって、自分の給与が上がらないという危機意識を持たせることで、遅刻を防げるようになるかもしれません。
逆に、転職する意欲を掻き立てるおそれもありますが、その方が組織としても若手の循環が早まるので、結果としてよいということもあるでしょう。
電車遅延を利用して遅れる人は見切る
電車の遅延による遅刻は、交通機関の乱れが原因のため、社員の個人責任に帰することはできません。そのため、懲戒の対象としたり、賞与や昇給の評価に対して影響を与えたりすることは避けるべきです。
とはいえ、リスク管理ができない人と仕事はできません。電車の遅延を悪用して遅れる人に対して、毅然とした態度を取ったほうが管理側も気持ちが楽です。無理に相手を変えるのではなく、働く相手を変えるという冷徹ですが現実的な判断をすべきかと思います。
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